知っているようで知らない洗濯機の正しい使用方法。前回に続き、パナソニック株式会社主催のセミナーで、ライオン株式会社のお洗濯マイスターとして活動する大貫和泉さんから教わった「お洗濯のコツ」をご紹介します。
適切な洗濯物の量とは?
今回は「洗濯物の量」について。みなさんは、洗濯物がどれくらいの量を溜まったら洗濯機を回しますか。できるだけ1回で済ませたいので、急いで洗わなければならない場合を除いて、ある程度溜まったところでという人が多いのではないでしょうか。
しかしこの"ある程度"という基準はご家庭によってまちまち。筆者はだいたい洗濯槽容量の8割ほどを目安にしていましたが、大貫さんによると最適なのは洗濯槽容量の6~7割とのこと。いくら性能の優れた洗濯機でも、目いっぱい詰め込んでしまうと、衣類が動かなくなって機械力が働かなくなり、その能力を発揮しきれないそうです。
限界まで詰め込むと洗浄力は……
例えば縦型洗濯機の場合だと、容量の7割程度と限界まで詰め込んだ場合を比較すると、洗濯槽の上部にある衣類は洗浄力が1/3~1/4程度に、中央部分は半分程度まで低下してしまうと言います。
洗濯回数を減らして手間を省きたいのであれば、設置スペースが許容する範囲で、洗濯容量は大きめのものを選ぶのが無難です。一般的に洗濯機の寿命は6~8年程度が目安。毎日使うものだからこそ投資効果を考えて、あまり妥協せずに選びたいものです。
