雨や部屋干しが続くと、ジメジメとした室内で嫌なにおいが気になりませんか。お洗濯マニアの筆者が快適空間のための、手作り消臭除菌スプレーを紹介します。
部屋の嫌なにおい
お洗濯マニアのハナです。雨が続く梅雨時期や部屋干しで、部屋中がジメジメとして部屋のにおいが気になった経験はありませんか。今回は、私が試してみて、実際に効果があったにおい対策をご紹介します。
においの原因
部屋干しなどで感じる、ジメジメの嫌なにおいは「モラクセラ菌」という細菌が原因です。関連記事は「部屋干し臭対策に『逆性石けん』が最強! お洗濯マニアが勧める洗濯術」からどうぞ。
モラクセラ菌は60℃以上の高温に弱いので、全ての衣類にアイロンをかければ解決するのですが、アイロンは主婦が嫌いな家事ナンバー1(注: 筆者調べ)。できればかけたくないという人も多いかと思います。また、ガス式の衣類乾燥機も高温になるので除菌に有効ですが、どこの家庭にもあるというものではないので、今回は誰でも簡単に嫌なにおいの原因菌を消臭除菌する方法を紹介します。
手作り消臭除菌スプレーを作ろう
ジメジメした嫌なにおいはエタノール(アルコールの一種)を使ったスプレーで対策しましょう!!エタノールと聞くと扱いがなんだか難しそうですが、ドラッグストアやインターネットサイトなどで購入できます。消臭スプレーもドラッグストアで手に入る材料を混ぜて簡単に作れますよ。
材料
100ml分の消臭スプレーを作る材料を説明します。
無水エタノール 10ml / 精製水 90ml (水道水でも可) / ハッカ油 3〜6滴(お好みで)。
エタノールには「無水エタノール」と「消毒用エタノール」がありますが、どちらを使ってもOKです。
消毒用エタノールは無水エタノールを精製水で薄めたものなので、無水エタノールよりも安価です。消毒用エタノールを使う場合は、
・消毒用エタノール 30ml
・精製水 70ml
が適量です。すぐに使い切るなら精製水を水道水に変えても構いません。水道水の場合は2日ほど、精製水の場合は1週間を目安に使い切ってください。
作り方
ハッカ油と精製水は「水」と「油」なので混ざり合いません。まずはハッカ油とエタノー
ルをスプレー容器に入れ、混ぜて中和してから精製水で薄めるようにしてください。
作り方は以上です。とても簡単にできあがります。無水エタノール(500ml)は、ドラッグストアやインターネットサイトなどで1000円前後で購入できます。1本で約50回分の消臭除菌スプレーが作れるのでコスパは悪くありません。
注意点
プラスチック容器の中にはアルコールに弱く、破損する恐れのある素材があります。素材がポリエスチレンやスチール樹脂だった場合、容器が溶けてしまう可能性が高くとても危ないので使わないでください。
容器の材質がわからない場合は店員さんに聞くか、ガラス製品を使うようにしましょう。
また、エタノールはアルコールの一種ですので、原液を誤飲すると急性アルコール中毒になる危険性があります。原液は子どもの手の届かないところに保管してください。薄めた液は多少口に入っても大丈夫ですが、取り扱いには十分注意しましょう。
用途
エタノールとハッカ油の殺菌作用で、においの原因となる細菌の繁殖を抑える効果があります。衣類の除菌のほかにも、キッチンや冷蔵庫の除菌、虫除けなどにも使えてとても便利ですよ。
ハッカ油以外にもジュニパーベリー、ローズマリー、ティーツリー、ユーカリなどは抗菌作用が期待できるアロマオイルになります。好みの香りを使ってみてください。
シャツやスボン
洗ったあと、乾く前に全体にまんべんなくスプレーします。
寝具、ベッド
全体にまんべんなくスプレーしたあと、風通しをよくして、乾かしてからおやすみください。良い香りに包まれてよく眠れます。ハッカ油を使うと夏場はヒンヤリと気持ちいいですよ。
ソファー
においなどが気になったら、全体が湿るくらいスプレーして乾燥させます。革張りのソファーはシミの原因になるので使用できません。また、カーテンなどの除菌にも有効です。
スプレーの液剤は除菌用の他、リネンウォーターとして使えます。アイロンがけの際の霧吹きとして使うと、除菌効果もあり、いい香りにつつまれてアイロンがけができるので、面倒なアイロンがけも少しだけ楽しくなります。よかったら試してみてくださいね。