コストコで人気の「ロティサリーチキン」、上手な分け方やおいしい食べ方について、コストコ通の料理家が伝授します!
コストコの「ロティサリーチキン」とは
ホームパーティーのメインディッシュなどとして大人気の、コストコの「ロティサリーチキン」。丸鶏にスパイスをまぶし、回転式オーブンで脂を落としながらあぶり焼きしたものです。脂が落ちているので低カロリーなうえ、税込699円(2019年4月現在)という破格のお値段! もちろん芳ばしい香りやジューシーな味も好評で、人気の理由がわかります。
上手に分ける方法
普段の家庭料理で食べる際は、販売されている丸鶏の状態から食べやすいようにある程度分けておくことが大事。肉を切るときには包丁を使いますが、節々をある程度分けるだけなら包丁を使わず手だけでも可能です。骨を持って指に力を入れ、ねじるようにして割くと上手くいきやすいですよ。なお、関節は包丁で切るようにしましょう。食べやすい大きさに分けたら冷凍保存し、日々の料理でお好きな部位を楽しんでください。
ちなみに、筆者の家は大人2人・子ども2人の4人家族なので、いつも2羽買いしています。もも肉は1人1本(1羽から2本とれるので)をそのまま食べ、胸肉とささみ肉は冷凍してサラダや和え物、サンドウィッチの具に使います。また残った骨も捨てずに鶏ガラスープにし、冷凍保存しています。
味付け&味変におすすめのソース
ロティサリーチキンは、しっかり味付けされているため何もつけずとも食べられるのが魅力。ですが、もし食べているうちに味に変化をつけたくなった際は、ソースで"味変"するのがおすすめです。我が家で大好評のソースを3レシピ紹介します。
「梅ポン酢」
「梅ポン酢」で食べれば、スパイシーなチキンが和風テイストに変身。梅の酸味と塩昆布の旨味で極上のソースに仕上がります。梅干しはチューブタイプのものを使用してもOKです。
材料
梅干し 1個(10g程度) / ポン酢 大さじ2 / 塩昆布(細かく切っておく) 小さじ1/2
作り方
1. 梅干しの種を取り除き、包丁で果肉を叩いてペースト状にする。
2. 1とポン酢、塩昆布をボウルに入れて軽く和え、10分ほど馴染ませたら完成。
「サルサソース」
暑い時期にぴったりな酸味と辛味が特徴の、野菜を刻んで混ぜるだけの簡単ソース。エスニック料理のような風味が、クセになってしまいますよ。
材料
トマト 1個 / パプリカ 1/2個 / 赤玉ねぎ 1/4個 / にんにくすりおろし 小さじ1/2 / パセリ 適量 / レモン果汁 大さじ2 / オリーブオイル 大さじ2 / 塩 小さじ1 / タバスコ 適量(好みで)
作り方
1. トマトは皮を剥いて包丁で5mm~1cm程度のざく切りに、パプリカと赤玉ねぎはみじん切りにする。
2. ボウルに入れ、にんにくすりおろしとレモン果汁、オリーブオイル、塩、タバスコを加え、スプーンで軽く混ぜる。
3. うつわに入れて刻んだパセリをトッピングする。冷蔵庫で30分ほど味をなじませたら完成。
「ハニーマスタードマヨネーズ」
甘くてちょっぴりスパイシーな濃厚ソース。胸肉やささみ肉につけて食べるのがおすすめです。
材料
はちみつ 小さじ2 / マスタード 大さじ2 / マヨネーズ 大さじ3
作り方
深めの小さいうつわに材料をすべて入れ、スプーンでよく混ぜて完成。
いずれのソースとも簡単なうえにとってもおいしいので我が家ではヘビロテしています。続いて、ロティサリーチキンを使ったアレンジレシピも紹介します!
アレンジレシピ1: 「具だくさんのチキンサンドウィッチ」
朝食やランチにおすすめの、ボリュームたっぷりのサンドイッチ。野菜をたくさん使い、色鮮やかに仕上げるのもポイントです。
材料(2人分)
「ロティサリーチキン」(胸肉またはささみ肉の部位) 150g / キャベツ 1/4個 / 人参 1/2本 / ゆでたまご 2個 / 赤玉ねぎ 1/4個 / ベビーリーフ 1/2袋 / マスタード 10g / マヨネーズ 大さじ2 / バター 10g / 塩胡椒 適量 / オリーブオイル 適量 / 食パン(厚さは好みでOK) 4枚
作り方
1. ロティサリーチキンを手で細かく裂く。ボウルに入れ、マスタードとマヨネーズを加えてスプーンなどを使いチキンと和える。
2. 水洗いしたキャベツと皮をむいた人参は千切りにする。別々のボウルに入れてそれぞれに塩胡椒をしてからオリーブオイルをかけ、菜箸で和えてラぺを作る。
3. ゆでたまごは包丁で半分に切る。赤玉ねぎは薄くスライスして水にさらし、ベビーリーフも洗っておく。それぞれの水気をキッチンペーパーで優しく押さえる。
4. 清潔なまな板にラップを敷く。バターを薄く塗った食パンに各具材を順番に重ね、上から食パンをのせてサンドし、ラップに包んで30分ほど馴染ませる。
5. ラップの上から包丁で半分に切ったら完成。なお、ワックスペーパーやアルミホイルなどで包んでおくと食べやすい。
アレンジレシピ2: 「鶏ガラの春雨スープ」
ロティサリーチキンの骨や骨についたお肉からは、とてもおいしいだしがとれます。今回は強火で煮るだけの簡単な白湯スープを紹介。ベースとなる鶏ガラスープは冷凍保存し、その他のスープのだしや炒め物などの味付けに使ってください。
材料(2人分)
「ロティサリーチキン」の骨 1羽分 / 青梗菜 適量 / 刻みねぎ 適量 / 生姜 5g / 水 800ml / 塩 小さじ2 / 春雨 10g
作り方
1. ロティサリーチキンの骨に複数個所、包丁で傷をつける(骨を折ってもOK)。
※折った部分が鋭利になるので、取り扱いに注意。
2. 大きめの鍋に1と水を入れ、吹きこぼれない程度の強火で30分ほど煮る。
3. スープが白濁してきたら塩を入れて味を調える。
4. 小鍋に湯(分量外)を沸かし、春雨と洗った青梗菜を茹でる。茹で上がったら水にさらし、食べやすい大きさに切ってから深めのスープマグなどに入れる。3のスープを注いでねぎを散らし、千切りにした生姜をのせたら完成。
おいしくて低価格と、買わずにはいられないコストコのロティサリーチキン。ぜひ余すところなくお気に入りの食べ方で満喫してくださいね。