スーパーに行くと、普段はちょっとお高い刺身が特売品に! そのまま食べるのもおいしいですが、ひと手間加えて満足感のある主食にアレンジしてみませんか。今回は鮮魚店3代目店主がおすすめする、10分で完成する刺身を使った主食レシピを紹介します。
「サーモン・ポキ丼」
まずはサーモンの刺身を使って「サーモン・ポキ丼」を作ります。ハワイの人気メニューであるマグロを使った「アヒポキ丼」を、今回はサーモンでアレンジ。香ばしいごま油を加えて食欲をそそる1品にしました。好みで玉ねぎやニンニクのみじん切り、すりおろした生姜などを加えてもおいしいです。
材料(1人分)
サーモン(刺身) 5〜7切れ / アボカド(皮をむいてダイス切りにする) 1個 / 海藻(刺身パックについていたもの) 適量 / いりごま 適量 / 薬味ねぎ(小口切りにする) 適量 / レモン汁 少々 / ごはん 1人分
たれ(醤油 大さじ1 / マスタード 小さじ1/4 / 砂糖 少々 / ごま油 小さじ1/2)
作り方
1. サーモンの刺身を3等分程度に包丁で切る。たれの材料を全てボウルに入れて混ぜ合わせたら、サーモンを加えてたれにからめておく。ボウルにラップをして冷蔵庫に入れ、5〜6分おいて味をなじませる。
2. サーモンを冷蔵庫に入れている間に、ダイス状に切ったアボカドにレモン汁をまわしかけておく。
3. 1のボウルに2を入れて混ぜ合わせる。ごはんを茶碗や丼に盛り付け、海藻と一緒にのせる。いりごまと薬味ねぎを散らして完成。
「イカのペペロンチーノ」
続いて、イカの刺身を使って「ペペロンチーノ」を作ります。プチトマトを合わせて味と見た目にアクセントを加えました。合わせる野菜はアスパラガスやブロッコリー、菜の花などでも。イカはスルメイカやヤリイカなど、好みの品種をお使いください。
材料(1人分)
パスタ 100g / イカの刺身 50g / プチトマト 6個 / にんにく(みじん切り) 1片 / 赤唐辛子(種をとっておく。輪切り赤唐辛子でもOK) 1本 / パセリ(みじん切り) 大さじ1 / 大葉(千切り) 適量 / オリーブオイル 大さじ1と1/2 / 粗挽黒胡椒 適量 / 塩 適量
作り方
1. プチトマトはヘタをとり、包丁で横半分に切る。鍋に湯を沸かし、塩を入れてパスタを茹で始める(茹で時間はメーカーの指定に従う)。フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で熱して香りが出たら赤唐辛子とパセリを加える。
2. プチトマトを加えて軽く炒めたら、パスタの茹で汁を大さじ3ほど加え、フライパンをゆすって乳化させる。
3. 茹で上がったパスタとイカの刺身を加え、オリーブオイル(分量外)をまわしかけて混ぜ合わせる。汁気が少ない場合はパスタの茹で汁を足す。
※イカはサッと熱が通る程度に加熱する。その方が柔らかく仕上がる。
4. 味見をして、粗挽黒胡椒と塩で味を整える。器に盛り付け、大葉をのせて完成。
「真鯛の漬け茶漬け」
3品目は白身魚の刺身を漬けて作る、和風な丼です。今回は真鯛を使用してお茶漬けにしました。真鯛を使いましたが、白身魚の刺身なら何でもOK。イサキやスズキ、ヒラメなども漬けにしてみてください。
材料(1人分)
真鯛(刺身) 5〜7枚 / 大葉(千切り) 適量 / 薬味ねぎ 適量 / いりごま 適量
漬けだれ(醤油 大さじ2 / みりん 大さじ1 / 酒 大さじ1)
お茶漬け用のだし(白だし 大さじ1 / 水または湯 200ml
※白だしはメーカーによって濃縮の濃さが違います。記載されている割合を目安にしてください。今回は「お吸い物」を作る際に使用する程度の濃さ(白だし30ml : 水400mlがメーカー指定のもの)で作っています。
※白だしがない場合は、顆粒だしを湯で溶き、醤油とみりん、塩を各適量合わせて代用してください。
作り方
1. 漬けだれの材料を耐熱ボウルに入れ、電子レンジ(600W)で30秒加熱してアルコールを飛ばす。
2. 粗熱が取れた1に真鯛を漬ける。ボウルにラップをして冷蔵庫に入れて6〜8分おき、漬けだれをなじませる。
3. 漬けている間に、白だしと水(または湯)を合わせて鍋に入れ、ひと煮立ちさせておく。
4. 丼にご飯を盛り、2と大葉をのせてから薬味ねぎといりごまを散らす。3をまわしかけて完成。
10分で完成するうえ、豪華な内容なので手抜き感もなし。刺身がおトクに手に入ったら、ぜひ作ってみてくださいね。