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プログラミング教育必修化! 子どもも親も安心のパソコン選び、ポイントは4つ



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小学校においても2020年度から必修化される「プログラミング教育」。開始に先駆けて、春の新入学を機に子どもや家族で使えるパソコンの購入を検討しているという家庭も多いことでしょう。ここでは、子どもも親も安心のパソコン選びのポイントを、主婦で家電評論家の筆者がお伝えします。


プログラミング教育って何?

義務教育課程、特に小学生におけるプログラミング教育と言っても、その内容はそれほど難しいものではないようです。文部科学省が公開している「新学習指導要領のポイント」によると、文字入力などのコンピュータの基本操作の習得と、人間がどのような指令・指示をすると機械がどのように反応し、動作するのかといった、プログラミング的思考能力の基礎を体感的に学ぶことを目的しているようです。


実際の教育現場の様子

この春中学生になる筆者の子どもが通う公立小学校では、実はすでにプログラミングの授業が行われていました。その様子を一保護者として参観しましたが、ネット検索による情報収集やプレゼンテーション資料の作成、Scratch(スクラッチ)というプログラミングソフトでの簡単なゲームの作成が行われていました。

そして子どもたちの様子を観察する限り、現段階ではやはりパソコンスキルにバラつきがあると感じました。パソコンを触るのにもおっかなびっくりな児童もいれば、既に先生以上の知識やスキルを身に付けている児童もいたり……。ノートや鉛筆のように、パソコンはあくまで"ツール"のひとつにすぎないというのが筆者自身の考えですが、パソコンに慣れさせるという意味で、家庭で子ども自身が自由に扱えるパソコンが一台あるに越したことことはなく、学校での学習面でも優位に進められるとは思います。


子どもには安心安全なパソコンを

とはいえ、保護者があまりパソコンに詳しくないといった家庭の場合には、子どもにとっての初めてのパソコンにどのような製品がよいのか悩ましいところ。スマートフォンと同様に、インターネットの世界に自由につながることのできるる端末は、予期せぬトラブルに巻き込まれる危険性もあります。

また、精密機械でもあるパソコンは、不用意に落としたり、上に物を載せてしまったり、注意力の足りない子どもが扱う際には簡単に壊れてしまったり故障してしまったりということも。そこで、筆者のこれまでの経験や実体験から、子ども用のパソコン選びに欠かせないチェックポイントを以下にご紹介したいと思います。


子ども向けパソコン選び、4つのポイント

1: タイプとサイズ

自宅内で持ち運んだり、使わないときは片付けたりすることを考えると、便利なのはデスクトップよりもやはりノートパソコン。しかし、ひと言でノートパソコンと言ってもサイズは様々。子どもが使う場合には、パソコンを外に持ち出したりすることはないため、モバイル用のように小型軽量のものである必要はありません。

本体サイズが小さすぎると画面が見づらかったり、キーボードが打ちづらかったりするので、14~16インチ程度が子どもにも使いやすいサイズだと思います。ただし、モバイル用途ではないものの、重さは内蔵バッテリーを装着した状態で2kg程度までが子どもでも無理なく持ち運べる重量だと思います。


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富士通「LIFEBOOK LHシリーズ」。国内初となる"小学生向け"をうたって設計・開発

2: キーボードの配列

パソコン操作の基本中の基本とも言えるのが「タイピング」です。ローマ字の読み書きができるようになる前は、かな入力が主体になるとは思いますが、ローマ字学習後はローマ字入力を教わることが多いです。そこでキーボードは日本語キーボードかつ、JIS配列と呼ばれる標準的な仕様のものを選択したほうが無難。実は、パソコンの機種によって、キーの配列が特殊な製品もあるため、キー配列は必ずチェックしてください。


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その他、タイピングのしやすさも大事。「キーピッチ」と呼ばれる各キーの中央から中央までの距離、「キーストローク」と呼ばれるキーを押し下げたときの深さの違いによる打鍵感は結構違うものです。一般には、キーピッチが狭いと操作性が悪くなるとされ、標準とされるのは18.5mm~19mm幅。キーストロークはノートパソコンでは2~3㎜程度が標準的ですが、大人の場合と子どもの場合では異なるため、手のサイズや力加減に合わせて打ちやすい最適なものを選んでください。


3: 性能

子どもが初めて使うパソコンであれば、ハイスペックなものを選ぶ必要はありません。主に学校で学ぶのは、タイピング練習ソフトをはじめ、子ども用のプログラミング学習、簡易のオフィスソフトの操作程度なので、エントリーモデルで十分です。あまり高価なパソコンを与えても、壊してしまったり、持て余してしまう可能性もあります。

ただし、HDDやSSDなどストレージと呼ばれるファイルを保存する部品に関しては、少し余裕のある容量であるほうが無難です。写真や動画などを保存していくと空き容量が少なくなっていきます。後からソフトを追加でインストールしたり、OSの今後のアップデートといった際に対応できないこともあるため、容量はできれば大きめのほうが安心です。

また、子ども自身がパソコンを楽しむようになり、すぐに本格的なプログラミングや動画編集といった創作活動にも挑戦したいといった場合には、スペックアップしたパソコンが必要になってきます。それを見越して長く使えるような高性能なモデルを最初から選んでおくか、子どものスキルに応じて買い直すかは予算や家庭の事情によって判断するとよいでしょう。


4: 付属ソフト・サポート

一般に、メーカー製のパソコンには、「バンドルソフト」と呼ばれる付属ソフトが用意されています。パソコンで何ができるかはソフト次第ですが、子ども用のパソコンにとって最重要なのはやはり安全性。ウイルスや情報漏えいを防ぐための「セキュリティ対策ソフト」や、有害サイトの閲覧を制限するための「フィルタリングソフト」があらかじめ用意されているモデルのほうが簡便かつ安心でしょう。そのほかエクセルやワードといったオフィスソフトなど、子どものパソコンスキルに応じて必要なものを取捨選択するとよいと思います。

また、保護者自身がパソコン知識やスキルに自信がない場合には、故障やトラブルの際のサポートサービスが充実しているメーカーを選んだほうが◎。一般的には、日本語でしっかりとサポートしてくれる国内の大手パソコンメーカーのほうが安心感があり、内容も充実している傾向にあります。

続く後編では、「ファミリー向け」をうたったパソコンを長年堅実に展開している国内大手メーカーの製品の中から、特に子ども向けに適したモデルをご紹介します。


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