以前、最新事情を解説した「スマート家電」。簡単に言うと、家庭内の家電製品が無線LANに接続して、他の機器とつながったり、スマートフォンや外部のインターネットサービスと連携したりすること。そもそも備えている機能にプラスして、より便利で機能的、発展的に活用できるようになることです。
※スマート家電とは? →「スマート家電って? 何ができてどう便利になるのか、最新事情を解説」
とはいえ、現状はまだ多くの製品がリモート操作的な機能に留まっており、その先にある機能的な"何か"や、実用的な"何か"を模索している最中の発展途上の技術要素です。また、世の中的にはスマート家電に対応した製品はごくわずか。スマート家電の本格的な発展には、対応機器の普及が不可欠で、浸透にはもう少し時間がかかりそうです。
「eRemote mini」の魅力
既に持っている家電がスマート家電化
そんな中、ひと足お先にスマート家電による便利な日常生活を体験したいという人向けにご紹介したいのが、リンクジャパンの「eRemote mini(イーリモートミニ)」です。家庭内にある赤外線通信でリモコン操作できる家電製品を登録することで、それらをスマホアプリで一括して操作できるようになります。
加えて、AIスピーカーにも対応。AmazonのAlexaやGoogleアシスタントを搭載する機器を通じて、音声での操作も可能にしてくれます。テレビ、ビデオプレーヤー、エアコン、シーリングライト、空気清浄機など、eRemote miniの赤外線が届く範囲内にリモコン操作が可能な家電であれば、何でもスマート家電化させられます。
1万円程度の投資でスマート家電化
2019年1月30日現在で、eRemote miniの実売価格は5,000~7,000円前後。これに、例えば「Amazon Echo Dot」、もしくは「Google Home mini」という最も手頃な価格のAIスピーカーを合わせて購入しても合計1万円程度からの投資で、スマート化が実現できます。
さらに、赤外線リモコンのない家電でも、「ePlug(イープラグ)」という汎用デバイスをプラグとコンセントの間に設置することで、無線LAN経由で電源のオン/オフが制御できるようになります。こちらも価格は1つ3,000円程度。
タイマー機能がない家電も設定可能に
eRemote miniやePlugを利用することにより、タイマー機能がない製品でもスマホアプリ上で設定が可能になります。遠隔操作による電源の消し忘れや、ムダな電力消費を防ぐことで、電気代の節約にも一役買ってくれます。
筆者も利用していますが、照明器具や加湿器のつけっぱなし防止としてかなり有効。そして、思った以上に便利と感じているのは音声操作です。リモコン操作ができると言っても、常にリモコンが手元にあるわけではありません。以前は、実際にはテレビや照明器具の電源をオン/オフするために、リモコンがある場所まで取りに行ったり、探しに行ったりするケースが多くありました。しかし、これらの製品を導入後、立ち上がらずに操作ができるのは本当にラクチンと感じます。その場ですぐに操作ができるのは大変便利で、そのスマートな生活な快適さに、一度利用すると手放せなくなってしまいます。
さらに、"シーン"設定という機能により、1つの声掛けに対して複数の家電を同時に操作することも可能。例えばAIスピーカーに向かって「おはよう」の一言だけで、照明、エアコン、テレビの電源を一斉にオンにしたり、「行ってきます」と声をかけるだけで、登録した家電製品の電源を一括してオフにすることができ、手間と時間を省いてくれます。
新たにスマート家電に対応した製品を購入したり、今使用中の機器がスマート家電に対応していなくても、eRemote miniやePlugといったスマートリモコンやデバイスを利用することで、お手軽かつリーズナブルに実現可能なスマートライフ。快適な暮らしが手に入るだけでなく、時短、電気代の節約にもつながり、実は投資効果も高い解決策と言えます。