株式会社サザビーリーグが運営するライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」は、11月16日から「福よ来い来いお正月」フェアを開催。新年を迎えるための「飾る」と「集う」、2つの準備を提案します。お正月飾りの理由や処分方法、おせちを食べる理由なども詳しく解説します。
今年もあと2カ月を切りました。そろそろお正月の準備を意識しても良い頃ですね。ライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」では、「福よ来い来いお正月」フェアにて、福を呼び込むお正月のための様々な商品を展開。お正月に飾ったり食べたりするものにはそれぞれに意味があり、新しい年に祈りを込めて準備するのが日本の風習です。
まずは「飾る準備」を
AKOMEYA TOKYOでは、まずは飾るアイテム選びから早めに取り掛かることを提案しています。しめ飾りや松、鏡餅など様々なアイテムがあるお正月飾り。それぞれを飾る理由を意識して選んだり飾ったりするのも楽しみのひとつです。
お正月飾りは年末の大掃除が済んだことを示す合図。しめ飾りは年神様に「きれいにしたのでどうぞ降りてきてください」と示す飾りだといいます。年神様は飾りの松をアンテナとして家の中に入ってきて、鏡餅に鎮座するそう。福を呼び込むためにも、お正月飾りは重要な意味を持っているということですね。
大掃除が終わったら、まずは玄関にしめ飾りと松を飾りましょう。松がない場合は水引や赤い帯紙などをまいた盆栽でも代用可能です。そして、床の間か、ない場合は家族が集う部屋に鏡餅を飾ります。輪飾りは各部屋に飾るのが正式ですが、まとめて1つの輪飾りをキッチンに飾るだけでもOK。キッチンに飾る理由は、水と火の神様が特に大切なためだからだそうです。
飾り始めるのは大掃除が終わったらですが、29日と31日は避けましょう。29日は「苦」を表す9の数字により、松や鏡餅が「苦松・苦餅」となってしまうため、31日は飾る期間がお葬式と同じ「一夜飾り」となってしまうため、避けるべきとされています。
飾りをしまうのは1月7日の松の内です。地方によっては小正月である5日まで飾るというところも。かつては12月13日~1月20日まで飾っていましたが、1月20日に家光公が亡くなったことから、それ以来避けられるようになったそうです。
お正月飾りは、氏神様が祀られた神社で行われるどんと焼きに持っていき、まとめて焼いて処分してもらいます。そうやって燃やしてお正月のけじめをつけるのが本来の方法ですが、燃やすのが難しい場合は、綺麗な紙で飾りを包み、塩や酒で清めたゴミの一番上に置いて処分に出すという方法も。無理せずできる範囲で処分しましょう。
お正月に大切な人と「集う準備」
飾るアイテムを早めに揃えたら、続いて集う準備を。1月は「睦月」。家族や親せきと共に、新しい年をよい年にしようと「睦む」月です。大切な人と集い、和やかに食卓を囲むお正月。そんな幸せなひとときを過ごすための準備です。
「おせち」は家族の健康を祝い、3が日まで通して食べるお正月料理です。おせちを準備することで、主婦がお正月の3日間は台所仕事を休むという意味も。重箱はおめでたい奇数の5段または3段が基本となっています。5段のお重の場合は神様のために1段は空にしておきましょう。
おせちの基本は黒豆、数の子、ごまめ(田作り)の3重の祝い肴です。関西ではごまめの代わりにたたきごぼうが加わります。黒豆はまめに元気に働けるように、数の子は子孫繁栄、ごまめは五穀豊潤を。そしてたたきごぼうは家の土台がしっかり根を張るようにという願いが込められたものです。3重の祝い肴の他には、酢の物や煮物などがおせちの定番です。ちなみに、昔はキジや鶴もおせち料理として食べられていたそうです!
お屠蘇(とそ)は、年が明けてからおせちと同じように家族の健康を祈って3日間いただくもの。「蘇」という病気をおこす鬼を「屠=殺す」という意味があります。1年間病気にかからないよう、そして厄を祓うためのものです。
年末はなにかとあわただしくなりがち。気持ちよく新年を迎えるために、早めに準備に取り掛かれると安心ですね。家族と集うお正月を楽しみに、準備も楽しく行いましょう。