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共働きをはじめとした忙しい人こそ購入検討をしてほしいロボット掃除機。前編では導入のメリットと心得、製品選びの際の基本的なチェック事項を解説しました。後編では、掃除能力を左右する機能面のチェックポイントを中心にご紹介します。
※前編記事はこちら→『ロボット掃除機、高価でも「忙しい人こそ買うべき」な訳と後悔しない選び方』
自走能力
自ら室内を動き回って掃除を完了してくれるロボット掃除機。基本的な仕組みは、掃除機本体に備えられたモーターの力でラジコンのように動くことができるという原理。ですが、障害物を避けたり、段差を回避したり、部屋の中をくまなく動き回ることができる"自走能力"は製品によって異なります。
ロボット掃除機には1万円程度の廉価なものから15万円前後の高価なものまで存在してしまいますが、価格の違いは主にこの自走能力の違いによるものだと考えても問題ないでしょう。
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高価格なロボット掃除機には、動きをナビゲーションするために高度なテクノロジーが搭載されています。さらに、ナビゲーション機能にも、大きく分けてランダム型とシステム型と呼ばれるものがあり、より高度なのはシステム型。例えばルンバの最上位モデルなどに搭載されている"SLAM"という機能は、自動車の自動運転技術と同じもの。カメラの搭載や自ら発信するレーザーによって、掃除しながら室内の地図を作成して自らの位置を認識できます。そのため、掃除が完了したエリアがわかり、室内を効率的にくまなく掃除することが可能です。
一方、ランダム型は古いタイプのナビゲーション機能で、家具や壁などに衝突すると向きを変えて、室内を広範囲に掃除する仕組みです。システム型に比べると、とにかく動き回って熱心に掃除をしてくれる印象。ですが、効率的ではないため、時間がかかり、掃除する場所や広さによっては途中でバッテリーが切れてしまう心配があります。
ただし、ナビゲーション機能が優秀であっても、部屋のレイアウトと本体サイズや形状が合っていなければ、そもそもロボット掃除機が入り込むことができないため、その能力が発揮できない可能性も。部屋のレイアウトをロボット掃除機に合わせたり、掃除する前にある程度床の上を片付けておくなどの工夫が必要なことは言うまでもありません。
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機能性
その他、廉価な商品と5万円以上の高価格帯の製品で機能差が大きいのが、各種センサーの搭載です。例えば、衝突の際の衝撃を和らげるためにセンサーで障害物を検知して減速したりする機能は、低価格な製品にはない場合がほとんどです。落下防止センサーやカーペット、部屋の敷居などの段差の乗り越え能力なども、差が表れやすい要素です。
他にも汚れやホコリをセンサーで感知し、ブラシの回転や吸引の強弱をコントロールしてバッテリーの浪費を防いだり、運転終了後やバッテリー残量が少なくなると自動で充電台に戻ったりする機能、タイマー設定機能などは高価格帯の機種では標準的になっています。一方、格安な機種では備えていない場合が多いので、掃除したい場所の環境によっては確認しておきましょう。
メンテナンス性
もう1つ忘れがちではあるものの、地味に重要なのがメンテナンス性です。普通の掃除機と同様に、ロボット掃除機も吸い取ったゴミの処分、排気フィルターなどのお手入れは必須。ダストボックスの水洗いの可否、ペットを飼っている家庭ではダストボックスの容量も重要です。
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高級な機種では、毎回の運転終了後にダストボックス内のゴミを圧縮したり、回転ブラシを自動で掃除したりすることで、メンテナンスの頻度を軽減してくれる製品もあります。ロボット掃除機の場合も一般の掃除機と同じように、手入れをしていなければ本来備わっているパフォーマンスを発揮することができません。有効に活用するために、メンテナンスのしやすさもチェックポイントの1つに盛り込んでおきましょう。
格安なものから高級なものまで様々な製品から選ぶことができるロボット掃除機。筆者がこれまでいろいろ試した経験からも、やはり高価格な製品のほうが満足度が高いと言えるでしょう。予算に応じて、ご紹介したチェック項目を参考に優先事項を絞り込み、最適な一台を選んでください。