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警視庁の災害対策ツイートがイケている! 実践的で目からうろこな情報ばかり



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いつ来るか分からない災害、備えはできていますか。最近、災害対策に関する情報を発信する警視庁警備部災害対策課のTwitterアカウントが話題になっているのをご存知でしょうか。警視庁というお堅いイメージのある組織のアカウントながら、実践的で目からうろこのような内容が特徴です。


警視庁警備部災害対策課のTwitterが話題


警視庁警備部災害対策課のTwitterをチェックしたことはありますか。「カップ麺を水で作る方法」や「防災用バッグに入れておくと良いもの」など、災害への備えや役立つ情報が日々発信されています。「警視庁警備部災害対策課のメンバー20〜30人が、交代で担当してツイートしています。子どもがいたり料理が得意だったり、それぞれのメンバーの得意な分野を生かして情報を発信するようにしています。災害はいつ自分の身の回りで起こるか分からないことですが、人ごとになりがちです。私たちが毎日Twitterで防災情報を発信することで、たくさんの人に防災意識を持ってもらえると嬉しいです」(警視庁警備部災害対策課の村田尚徳さん)。


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お話を聞いた警視庁警備部災害対策課の村田尚徳さん

警視庁警備部災害対策課のTwitterは、現在72万人以上のフォロワーを持つアカウントです。その人気の理由は……? 「フォロワーを増やすため、あまり堅くならないようにツイートするよう心がけています」とのこと。「実は、東日本大震災の時に、発信手段が無いことが私たち災害対策課の課題となりました。スピーディに情報を発信できるツールはないかと考えた結果、Twitterを使うことになりました」。災害が起こる前には防災情報を発信し、災害時には交通情報や避難所情報、犯罪情報などその時々に必要な正しい情報の発信をしたいと考えていると言います。


ツイートから学ぶ災害対策


地震、台風などの災害に向けて備えておくべきことを教えていただきました。また、ツイートの中から、役立つ災害対策情報も紹介します。


家具の置き方の工夫


まずは地震を想定し、家具の置き方の注意点を教えていただきました。「特に寝る場所の周りに注意しましょう。寝ている時間は無防備です。頭の上に落ちて来るものはないか、タンスや本棚が寝る場所の近くに置かれていないか確認しましょう。また収納家具は、重いものを下に入れて軽いものを上に入れておくと、揺れた時に安定して倒れにくいですよ」。


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2018年3月6日のツイート「防災点検をしている様子」画像提供: 警視庁

また、家具などを点検する「防災点検日」を作るのもおすすめといいます。「家の中にある物の位置は、ずっと同じではありませんよね。3月6日に防災情報をツイートしたスタッフは子どもの誕生日の7日を毎月『防災点検日』と決めて、定期的に転倒防止対策チェックと見直しをしています」。防災点検日を作って家族で見直しをしてみてはいかがでしょうか。


食品・飲料の備え


防災への備えとして気になるものといえば食料。どのような備えをしておくとよいでしょうか。「水も食料も3日分あると良いと言われます。大切なことは『食べ慣れたものを用意すること』です。これまでに食べたことがあり、口に合う食料を備蓄しておきましょう。また、野菜ジュースなども用意しておくと手軽に栄養がとれて良いですね」。

さらに、災害時に役立つ防災食情報をツイートの中から教えていただきました。


水で作るカップ麺


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2017年8月21日のツイート「水で作るカップ麺」画像提供: 警視庁

カップ麺やカップ焼きそばといった即席麺は、湯がないと作れないイメージがありますが、実は水でも作ることができるのだとか。作り方はとっても簡単。麺自体に味がついているカップ麺であれば、水を注いで15分待てば完成です。ツイートを投稿した担当者は、水で作ったカップ麺を試食した息子さんから「冷やしラーメンみたい! 」と喜ばれたようです。今年の6月28日のツイートでは、カップ焼きそばも同様にチャレンジ。硬さも味も問題なくおいしく作れたとのこと。これは目からうろこの実践的なアイデアですね。


缶を器がわりに離乳食作り


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2018年7月5日のツイート「乾パンの缶で離乳食づくり」画像提供: 警視庁

災害時、離乳食期の子どもがいる家庭は離乳食の準備がとても大変だと聞きます。そんな時のためにツイートしたのが2017年7月の「乾パンの缶で離乳食づくり」。防災食の乾パンを牛乳に浸して、簡易離乳食を作るといった内容です。また、缶を器がわりにすると、容器を準備する必要も省けます。柔らかくて食べやすいため、高齢の方にもおすすめとのこと。ただし、缶の切り口部分で怪我をしないようにご注意ください。


防災用バッグに入れておくと便利なもの


加えて、防災用バッグに入れておくと便利なものについて教えていただきました。「食料や水の他に、ラジオ、懐中電灯、手袋、携帯電話の充電器(電池で充電できるもの)、下着、寒い時期にはブランケット、小銭、歯ブラシと歯磨き粉、ガムテープなどがあると便利です。特に手袋は、避難する時に装着すると割れたお皿、散らかったがれきなどから身を守ることができるのでぜひ準備を。厚みのある手袋が良いでしょう」。さらに女性の場合は、旅行の準備をイメージして洗顔料や化粧水などを追加で入れると良いとのこと。


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2018年4月8日のツイート「災害時に必要となる小銭」画像提供: 警視庁

小銭については4月8日に詳細なツイートも。小銭を用意しておくと、災害時に動いている自動販売機を見つけた時に飲み物を買いやすく、公衆電話を使う時にも便利だといいます。しかし小銭は、財布の中や小銭入れに用意しておくには限界があるため、コインケースに用意しておくと便利とのこと。

また災害時には、家の中で履く靴があると家の中が散らかっていても安全に移動することができます。そのため、普段から寝る場所の近くにスリッパやサンダル、靴を置いておくと良いのだとか。防災グッズとして用意しておきたいですね。


災害時に役立つ防災アイディア


これまでにツイートされた防災アイディアの中から、おすすめツイートを教えていただきました。


10円玉でお菓子袋を開封


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2017年10月24日のツイート「10円玉で簡単にお菓子の袋が開封可能」画像提供: 警視庁

お菓子の袋が開きにくく、困った経験はありませんか。避難所ではハサミが手に入らない場合もあります。そんな時には10円玉を使って開封しましょう。上記の写真のように10円玉を2枚で袋をはさみ、スライドさせると力を入れなくても簡単に開封することができます。日常生活でも使えるアイディアですね。


ペットボトルランタン


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2017年2月28日のツイート「ペットボトルでランタン」画像提供: 警視庁

先ほど紹介した防災用バッグに入れる懐中電灯は、ペットボトルを使うことでランタン代わりに使うことができます。その方法は、上記の写真のようにライトの上に水が入ったペットボトルをのせるだけ。光が乱反射し、周辺を照らすことができます。小さい懐中電灯で自立しにくい場合には、左側の写真のように懐中電灯をコップに入れてからペットボトルをのせると良いですよ。火を使わないので安全なのも嬉しいポイントです。


ダンボールで椅子を作る方法


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2018年6月13日のツイート「ダンボールで椅子作り」画像提供: 警視庁

避難所で少しでも快適に過ごす情報も紹介されています。避難所生活では、体育館など固い床で過ごすことが多いと言います。体が冷えてしまったり、直接床に座ることでほこりを吸い込んでしまったりもします。6月13日に紹介されたこちらの方法ならば、10分程度で簡単に丈夫なダンボール椅子が完成します。いざという時に備えて一度作ってみてはいかがでしょうか。


警視庁警備部災害対策課は、8月27日に本ツイッターの「ベストツイート集」を警視庁HPにて発表。今回ご紹介したツイートの他にも役立つ情報がたくさんあります。日頃から防災意識を高める為にもぜひチェックしてみてくださいね。


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