2月11日(火・祝)、障害者スポーツの普及と共生社会の実現を目指すイベント「チャレスポ!TOKYO」が開催され、会場の東京体育館にはおよそ2,700名の来場者が詰めかけた。
東京都は障害者のスポーツ実施率50%を目標に掲げており(令和6年実績:46.6%)、同イベントはスポーツを通じた障害者と健常者の交流促進、そして障害者スポーツへの参加機会の提供を目的としている。
イベントの目玉のひとつは、お笑い芸人「ぺこぱ」さんとアスリートによるパラスポーツ3本勝負。パラカヌーの瀬立モニカ選手をはじめ、元サッカー日本代表の石川直宏さん、プロフリークライマーの野口啓代さんらも参戦し、会場を盛り上げた。
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まず最初に行われた第1回戦は「車いすカーリング対決」。ぺこぱのふたりが対決するアスリートは、パラカヌー瀬立モニカ選手とプロフリークライマー野口啓代さん。
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前半戦では先攻のぺこぱが2点先取したあと、後攻のアスリート組の野口さんがいきなり最高得点の3点を叩き出し、オリンピアンの底力を魅せた。後半戦ではシュウペイさんが1点、松陰寺さんが2点を出してリードするも、またまた野口さんが2点を入れて勝負は引き分けのドローに。
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ブラインドサッカーの加藤健人選手と元サッカー日本代表の石川直宏さんを迎えて行われた第2回戦は「サウンドテーブルテニス」。卓球の球に入っている鉄の球の音を頼りに、アイマスクで目が見えない状態で戦うサウンドテーブルテニスは難しさレベルMAX。ネットの上でリレーする卓球とは異なり、テーブルとネットの間に開けられた42mmの隙間に球を転がして通すことで勝負が繰り広げられる。
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1ゲーム目が松陰寺さん対石川さん、2ゲーム目がシュウペイさん対加藤選手の組み合わせで対決し、両ゲームとも選手チームが勝利した。
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最後の勝負は、車いすバスケットボールの川原凛選手を迎えた「車いすバスケットボールフリースロー対決」。本家の選手の登場ということで、川原選手は定位置から、ぺこぱのふたりは好きな位置から投げることに。
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先攻の川原選手は、5本中4本がネットイン。続く後攻のぺこぱチームは松陰寺さんの1本のみで、この対決は川原選手が勝利した。
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「パラスポーツ3本勝負」のほかにも、ステージではクイズ大会やダンスパフォーマンスステージ、トークショーなど、さまざまな催しが行われた。写真はスタプラ研究生が出演した「MEKIMEKI体操 〜カラダうごかせ!ニッポン!〜」。
来場者もパラスポーツを体験
アリーナには、車いすテニスや車いすバスケットボールといったパラリンピック競技をはじめ、eスポーツやレクリエーションスポーツなど、誰でも楽しめる13の体験ブースも設置され、多くのアスリートがこれらのブースに登場。たくさんの来場者がアスリートと一緒にパラスポーツを楽しんだ。
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普段、まったくと言っていいほど運動しない記者にとって、今回のイベントにこんなにも多くの参加者が来ていることにまず驚いた。アリーナで開催されていた競技体験で未就学児からお年寄りまで幅広い年代が一緒になって夢中でカラダを動かす姿は、日頃の自分のグータラさを反省する良いきっかけにもなった。それにしても今回強烈に印象に残ったのは、日本人パラアスリートたちの身体能力の高さ。今年東京で開催される「東京2025デフリンピック」や次回のパラリンピックがとても楽しみだ。