電話代行サービス「fondesk」をはじめ、複数のSaaS事業を展開する株式会社うるるが、新サービス「fondesk IVR」の提供を12月10日(火)より開始した。オフィスの代表電話にオペレーターが対応し、メールやチャットでお知らせする電話代行サービスである「fondesk」に対し、「fondesk IVR」は自動音声応答(IVR: Interactive Voice Response)に特化したサービス。あらかじめ設定したシナリオや、発信者のボタン操作に沿って自動音声による対応を行うという。「fondesk IVR」の提供開始日である12月10日には、都内某所で報道関係者に向けた新サービスローンチ/事業戦略発表会が開催された。
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有人対応の電話代行サービスである「fondesk」に対し、「fondesk IVR」はクラウド型IBRに特化した無人対応のサービス。本格的なIVRシステムの構築には多額の投資が必要になり、大企業でなければ導入は難しいが、クラウドIVRであれば特別な知識は必要なく、安価に早急に稼働できるため中小ビジネスでも導入しやすい。
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従来の「fondesk」では対応していなかった「土日・深夜対応」「質問回答・電話転送」「利用料金1万円」といった課題に「fondesk IVR」は対応。とくに「土日・深夜対応」への対応は、中小ビジネスにとっては大きな恩恵となることだろう。
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050で始まる電話番号のレンタルを含んだ基本プランは、なんと月額2,980円。「fondesk IVR」のプランはこの1プランのみとシンプルで、契約は1カ月単位、初期費用やオプション料金は無料。このほかにかかるのは、通話代(3円/分)やSMS(12円/通)といった電話料金やパケット代のみ。これなら気軽に導入できそうだ。
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「株式会社うるるでは、日本の大きな社会問題になっている人口減少と労働力不足に対して2000年代から向き合ってきた労働力不足解決カンパニー。ビジネスを通して人口減少問題を解決したい」と語る株式会社うるる fondesk事業部 事業部長の上口徹也さん。
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「fondesk IVRの最大の特徴は、誰にでも簡単に使える、低価格、そしてすぐに使えるという点です」と語るのは、「fondesk IVR」の企画からデザイン、開発までを一貫して担当した株式会社うるる fondesk事業部 プロダクトマネージャーの国本保廣さん。
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「fondesk IVR」のβ版を先行導入した株式会社Riiorbitで代表を務める関 授海さん。三軒茶屋と下北沢でアイラッシュサロンを展開する同社ではスタッフ6人で施術を行なっているが、どうしても施術中は電話に出られないタイミングが多いという。そんな時でも「fondesk IVR」が電話対応してくれるので、お客さんにも喜ばれており、何よりスタッフが安心して施術に取り組めると語ってくれた。
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古くから株式会社うるるとはパートナー企業として関わりをもつ、株式会社kubell 取締役 兼 上級執行役員COOの福田升二さん。「これまでの電話代行サービスは週末・深夜対応などで片手落ちだった部分が否めない。今回のfondesk IVRではその辺りがクリアされているので、多くの中小企業には恩恵があると思っている」と語った。
この「fondesk IVR」の凄さはこれだけじゃない。あらかじめ用意されているボイスは68の国と地域、239種類から選択可能で、利用者が自分の声を録音して使うこともできる。また、これらの設定はパソコンを使わなくてもスマホさえあれば変更可能だ。そして、ハルシネーションによるトラブルを避けるために、あえて「fondesk IVR」では生成AIを使っていない。AIがネット上の情報を勝手に取り入れて、余計な対応をしてトラブルを起こす可能性があるからだ。AI全盛のこの時代に、あえてそれを使わないのは逆に勇気がいること。そしてその理由は、お客さんに誤った情報を渡さないため、というスタンスに強い共感を覚えた。fondeskで電話代行サービスを席巻した同社が、今回のfondesk IVRでさらに業界をリードしていくのは間違いなさそうだ。