2023年11月に完成した読売ジャイアンツの新選手寮。神奈川県川崎市の読売ジャイアンツ球場に隣接して建てられており、最新鋭の機器を備えたトレーニング棟とクラブハウスが一体化した施設として注目されている。3階建てのトレーニング棟「G-BASE」には、トレーニング室に加え、ハイスピードカメラによる動作解析部屋や流水プールを完備。選手たちが野球に打ち込める環境が整っている。そこで今回は、こちらのトレーニング棟に導入されている流水プールについて紹介しよう。
読売ジャイアンツの新選手寮に併設したトレーニング棟に導入された流水プールは、米国のさまざまなプロスポーツチームが採用する世界トップメーカー「SwimEx」社製のコンディショニング・エクササイズ用流水プール「800-TWS」。2024年1月から、選手のパフォーマンス向上のため使用を開始している。この「800-TWS」は、施設用プールのラインナップ中で最も層流が深くパワフルで、選手の試合・練習後のリカバリー、疲労回復(リラクゼーション)、日常的なコンディショニング、怪我からの早期回復、ストレングストレーニングといった多様な用途に用いられている。
流水プールの世界トップメーカー「SwimEx」
1986年に米国で設立されたSwimEx社は、特許パドルホイール技術および強固なFRP構造を特徴とする世界最高の流水プールのメーカーとして認識されている。米国内では、MLB ニューヨークヤンキース他16球団、NFL ニューイングランドペイトリオッツ他6チーム、NBA ユタジャズ他4チームなど、数多くのプロフェッショナルスポーツチームやNCAAの100校以上の大学に製品が採用されている。日本市場におけるプール販売は1997年より開始。商業用だけでなく住宅用のラインナップも揃えている。国内では、読売ジャイアンツの他にも、福岡ソフトバンクホークス、阪神タイガース、ORIXバファローズ、Jリーグサッカークラブのヴィッセル神戸、ラグビーチームのD-Rocksといったさまざまなプロスポーツチームに導入の実績がある。
独自のパドルホイール技術が可能にする先進のハイドロセラピー
「SwimEx」製品の大きな特徴は、独自のパドルホイール技術による滑らかで幅広く、かつ深さのあるパワフルな水流。特許取得のパドルホイールは、業務用ギアモーターの採用によって、他の流水プールよりも層流量が多く、1分あたり113,500リットル以上の整水が絶えず循環している。流水のコントロールはプール内部の操作ボタンのみならず、携帯式タブレット型モニター(トレーナーが遠隔で操作可能)からも可能。さらに、99段階もの調整が可能な可変速度制御システムを備えた水流コントロール性能によって、ごく緩やかな流れから、プロの水泳選手の意欲を掻き立てるほどの強力な流れまでを自在に制御することができる。コンディショニングからストレングストレーニングまで、幅広い用途に対応している。
水中で負荷が少なく、効果的なリハビリや運動プログラムが可能となる「SwimEx」社の流水プールが完備されている読売ジャイアンツの新選手寮。最新の設備が揃い、充実した環境の中でトレーニングを積む選手たちの今後の活躍に期待したい。