今年60周年を迎える、さっぱりとした味わいでおかずの味を引き立たせる「ササニシキ」や、粘り・つや・うまみ・香りのトータルバランスが良くどんな料理とも合う「ひとめぼれ」、もちもちとした食感と噛むほどにお米本来の甘みが味わえる「だて正夢」、さらにはぷちぷち食感で健康機能の高い玄米「金のいぶき」など、特色豊かな銘柄米をつくる全国有数の米どころ宮城県。今年も新米の収穫期を迎え、宮城県米穀周年供給需要拡大推進協議会とJAグループ宮城は、2023年10月6日(金)に東京ドームホテルにて『令和5年産宮城米説明会および新CM発表会』を開催した。イベントには「みやぎ米メッセンジャー」7年目を迎えたサンドウィッチマンの伊達みきおさんと富澤たけしさんが登場し、出演する新CMのエピソードや宮城米の魅力を語った。
はじめに、全農宮城県本部運営委員会 会長 佐野和夫さんが登壇し、令和5年産宮城米の作況を発表。令和5年産宮城米における水稲の生育状況は、5月中・下旬の低温により一時低下したが、6月以降の高温・多照により生育は回復し、平年より3日早い出穂期を迎えた。出穂後は高温による品質への影響が心配されたが、生育や登熟は順調に進み、豊作が期待されているとのこと。また、農水省より発表の8月15日現在の宮城県の作況はやや良と公表。刈り取りの状況は10月3日現在、宮城県全体の作付面積の80.6%となっており、全国各地に向けた宮城米の新米出荷が本格的にスタートすると考えられる。
次に、宮城県農政部 副部長 齋藤裕さんが宮城県代表挨拶を行った。「宮城県では、全農宮城県本部をはじめ、関係機関と連携しながら宮城米のブランド強化に取り組んでいる。キャッチフレーズは、“お米は食べ分ける時代、だからみやぎ米”。ササニシキ、ひとめぼれ、だて正夢、金のいぶきの4銘柄を食卓シーンに合わせて選んでいただけるよう提案することで、多様化する消費者の嗜好に応えていきたい」と語った。
続いて、全農宮城県本部 県本部長 都築祐一さんが登壇し、「今年は宮城でも記録的な猛暑が続き、宮城米にとっても過酷な環境となったが、生産者の努力によって良質な米をお届けできることとなった」とコメントし、令和5年産の宮城米の概要を説明した。
宮城県の作付面積は5.7万ヘクタールと全国シェアの4.6%であり、全国第5位の米の産地となる(令和4年産実績)。作付面積の内訳は、主力銘柄が「ひとめぼれ(76.0%)」で、次に「つや姫(9.3%)」、「ササニシキ(6.3%)」、「だて正夢(1.8%)」と続き、日本全国へ安定供給を実現している(令和5年産)。
令和5年産で60周年を迎える「ササニシキ」は、和食の風味を最大限に引き出すやさしく上品な味わいが特色。炊きあがりの香り、粘り、色つやもよく、程よい口どけに根強い人気を誇っている。そんな「ササニシキ」は平成5年の大冷害を期に、作付けが激減。冷害に弱く栽培が難しい品種だが、生産者の努力により地道な生産を続け、現在JAグループ宮城の取り扱いは約2800ヘクタール作付けされている。令和5年産米では、生誕60周年のササニシキのPRや販売促進企画の実施を多数行う予定とのことだ。そのひとつとして、60周年を機に改めて多くの消費者に知ってもらえるよう新しいロゴマークが作成された。デザインは200近い応募があり、最終審査5作品を決定。その中から一般WEB投票を行い、9000を越える投票の結果、最終1作品が決定した。決定したロゴは、「サ」の字と、1粒のお米を組み合わせたデザインで、「日本の宮城県産のお米」であることをローマ字で組み込み、やさしいカラーリングで、ササニシキの上品な味わいを表現している。また、宮城米の環境への取り組みとしては、農薬や化学肥料の使用量を半分以下に減らした「環境保全米」を紹介。1998年より生産を始め、令和5年産宮城米においても作付面積の約3割が「環境保全米」とのこと。現在、宮城県内の学校給食の82%に「環境保全米」が使われているそうだ。宮城米は「おいしい」に「安心・安全」をプラスした環境にやさしい米づくりが行われている。
ここで、令和5年産宮城米の新CM『みやぎ米屋ふたたび』の3本が披露された。新CMではサンドウィッチマンの二人が「ササニシキ」のお寿司や「ひとめぼれ」のおにぎりなどを味わい宮城米のおいしさをアピール。二人の食べっぷりに食欲をそそられ、仲の良い掛け合いも微笑ましい内容となっている。
新CM披露後、サンドウィッチマンの伊達さんと富澤さんが登壇。「今年もおいしい宮城米ができました!」と挨拶した。今年で「みやぎ米メッセンジャー」7年目を迎えたことについて、伊達さんは「目標20年でやっていますのでね。まだ7年なんだなというところです」と語ると、富澤さんも「僕らは結成25周年なので、そのうち7年もやらせてもらっているのですごく光栄ですね。あと50年くらいはやりたいですね。99歳まで」と意気込みを見せた。今年で60周年を迎える「ササニシキ」について、伊達さんは「還暦だ。すごいですね。僕らの幼少期は、お米といえばササニシキでした。ずっとササニシキを食べて育ちましたから。それが60年続くのはうれしいですよ。愛されていますよね」と笑顔で語った。新CMの撮影エピソードについて、伊達さんは「本当においしいんですよ。撮影のためにフードコーディネーターさんがいろいろ作ってくださって。僕らは基本的に出されたものは残さないようにしているので全部食べました。おかずがごはんに合うようにつくってくれたのですごくおいしかった。食べ過ぎましたね。7杯くらい食べました」とコメント。
続いてCMで食べた「ササニシキ」と「ひとめぼれ」の話に。伊達さんは「『ササニシキ』の特徴は、おかずをおいしくするご飯なんですよ。お寿司はベスト。全国のお寿司屋さんで使われていると思います。素材の味を生かすごはん」とアピール。
富澤さんは「ひとめぼれ」について、「30年以上の歴史があって、僕も子どもの頃から30年以上食べていますけど、うまみとか香りとか、バランスがいいですね。どんな料理にも合います」と説明した。「みやぎ米メッセンジャー」7年目となり宮城米の味わい方に変化があるかと聞かれた伊達さんは、「僕らも東京に出てきて25年なんで、故郷を何で感じたいかというと宮城のお米なんですよね。上京してからも、宮城のお米を食べると、東京にいながらも宮城県人でいられる」と宮城米への愛を語ると、富澤さんは「相方がお米みたいな形になってきたんですよ」とコメント。伊達さんも「サンドイッチマンなんて言ってますけど、本当はライスマンですよ」とお決まりとなったネタで笑いを誘った。
ここで、サンドウィッチマンの2人が宮城米の新米を試食。「ササニシキ」で作られたマグロのお寿司を食べた伊達さんは、「宮城の塩釜のマグロなんで美味しいですよ。うまい!おいしい!これこれ!お寿司にササニシキはベストです」と美味しさを嚙み締めた。
「ひとめぼれ」のおにぎりを食べた富澤さんは、「これは新米だから余計にうまいですよ!」と絶賛した。
最後に、伊達さんは「今年もおいしい宮城米ができました!ぜひ新米から食べていただいて、いろいろなおかずに合わせてお米の種類を変えてみたりするのも楽しいかなと。宮城県の農家さんが一生懸命つくったお米をぜひ全国の皆さんに食べていただきたいです」とコメント。富澤さんは「宮城は牛タンとかお寿司とか、はらこ飯とか、おいしいものがたくさんあるんですけど、ベースはお米ですから。お米がおいしくないとおかずも引き立たないですから。ぜひ食べて、宮城を感じてほしいなと思います」とコメントしイベントを締めくくった。
今回、イベント会場の入り口では令和5年産宮城米の試食としてミニおにぎりが振舞われた。筆者は「ササニシキ」の鮭にぎり、「ひとめぼれ」の梅にぎり、「だて正夢」の塩にぎりをいただき、宮城米の新米食べ比べを実施。「ササニシキ」は粒立ちが良く、さっぱりという説明が納得の鮭の味を邪魔しない優しい味わい。「ひとめぼれ」はお米本来の味が感じられ、酸っぱい梅が米の甘みを引き立てるこれぞベスト オブ おにぎり。「だて正夢」はもちもちと粘りがありお米の甘みも楽しめ、冷めたおにぎりでもそれを味わえるのには驚いた。そんな特色豊かな宮城米、自分の好みや食卓シーンで食べわけるのも楽しそうだ。新米の季節、食欲の秋にぜひ採れたての宮城米を味わってみてはいかがだろうか。
■CM情報
・みやぎ米屋ふたたび ササニシキ篇 30秒
・みやぎ米屋ふたたび ササニシキ篇 15秒
・みやぎ米屋ふたたび ひとめぼれ篇 15秒
広告主:宮城県米穀周年供給需要拡大推進協議会
放送開始日:10月7日(土)
放送エリア:関東・中京・関西・宮城
※TVCMはJA全農みやぎ公式HPで公開中
https://www.m-hozenmai.jp/