日頃ごはんを炊くなら、無洗米を買ってきてちゃちゃっとやって炊飯スイッチオン! で終わり。でも、そこにほんのちょっとの手間をかけることで、いつものお米がもっとおいしく炊きあがります。ポイントは「にがり」。ぜひお試しあれっ。
マグネシウムの作用で米粒の組織を変える! 「にがり」1滴で安い米が高級米になる!
海水を煮詰めると、塩(塩化ナトリウム)が結晶化。残った煮汁にはミネラルがたっぷりで、これが塩化マグネシウムを主成分とする「にがり」です。漢字は「苦汁」と書き、読んで字のごとく苦味がありますが、米を炊く直前に1滴(1合あたり)混入すると…。マグネシウムと米のペクチンが結合し、鎖状になっているお米の組織がしっかりしてふっくらとなり、甘みが増します。これで安価な米もコシヒカリ並みの味わいになる!?
▲「室戸海洋深層水 天然にがり」(100ml・375円)。
▲米を炊く時に、1合あたり1滴(約0.05ml)入れるだけです。
▲今回実験に使った山形県産はえぬき。ブランド米だが、スーパーで5kg・1,550円と安売りされていた。ワケあり品なのかツヤもなくイマイチ。炊いても甘みはなく、ふっくら感もいまひとつ。でもにがりを入れて炊くと……
▲ふっくら炊きあがった! 全く同じ条件にもかかわらず、にがりを1滴入れただけで米の一つひとつが粒立ち、しかもモチモチに!
(記事提供元:月刊ラジオライフ2016年7月号より一部修正)