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地元の人たちと相思相愛の関係を築く“まちのクラフトビール屋さん”。神奈川・金沢文庫のビアラボに行ってきた









ビール醸造所併設のパブのことをブルーパブといいますが、その魅力はなんといっても新鮮で状態のよいクラフトビールを飲めること。醸造家にお店で会えるのも嬉しいポイントで、話を聞きながらビールが味わえるのはビール好きにとって幸せな時間です。そんなブルーパブが地元にあったら、毎日通ってしまうかも。

今回ご紹介するのは、神奈川県金沢地区で地元の人たちに愛されるブルーパブ「南横浜ビール研究所」、別名「BEER LABO(ビアラボ)」。研究所と聞くと、お堅いイメージが思い浮かぶかもしれませんが、一歩足を踏み入れると居心地のよい空間なんです。「みんなで一緒にビールを飲んで研究しよう!」がモットーのビアラボをご案内します。


地元の小さなクラフトビール屋さん


南横浜ビール研究所 ビアラボ
2016年に誕生した南横浜ビール研究所。金沢文庫駅西口から徒歩2分の場所にあり、1階が小さな醸造所、2階がビアパブになっています。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
店内に入ってすぐはウェイティングスペースで、ガラス越しに醸造所を眺めることができます。持ち帰り用のボトルビールの購入やビアパブの利用は、そのまま奥にある階段から2階へどうぞ。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
階段を登った先の2階にはカウンター席やテーブル席のほか、ビアパブとしては珍しくお座敷があります。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
丸いちゃぶ台がレトロな感じで、まるで田舎のおばあちゃんちに来ているようにくつろぐことができます。休日になるとお子様連れの家族で賑わうこともあるそう。

できたてビールを飲んで研究!

南横浜ビール研究所のコンセプトは、いつ誰が飲んでもおいしい「わかりやすいおいしさ」を備えたビールをつくること。ひと口飲んでハッとするような、明快で鮮烈なおいしさを提供したい、という想いがあるそうです。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
タップ数は5個で、1階の醸造所で造ったビールを日替わり提供しています。提供サイズは、グラス(250ml)マグ(380ml)の2種類で、価格は銘柄により異なります。

この日に提供されていたのは、『ヴァイツェン』『IPA』『ポーター』、そして限定ビールの『メロンすぎるエール』と『ニューイングランドIPA』の5種類。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
さっそく「メロンすぎるエール(グラス、税別590円)」(写真右)と「IPA(グラス、税別640円)」(同左)をオーダー。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
まずは名前が気になる「メロンすぎるエール」をいただきます。
色もメロン色香りもメロン飲んだ瞬間も「メロン!」。炭酸はやわらかく、ほのかな甘みを感じ、苦みはありません。これはたしかに“メロンすぎる”ビールですね。それもそのはずメロンの濃縮果汁をたっぷり使ったそうです。100円追加でバニラアイスをのせることができるので、となのクリームソーダがたのしめます。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
続いて「IPA」をいただきます。
4種類のホップを大量に使い、2種類の酵母で発酵させたとのこと。ホップの香りの印象が強く、香りだけでおつまみが進みそうです。飲んでみると、いきなり苦みがガツンとくるのではなく、最初に麦の甘みを感じ、後から苦みが追いかけてきます。唐揚げやソーセージと合わせて食べたいビール。

地元の食材を使った料理でビールが止まらない

ビールと合わせるおつまみには、ピクルス、枝豆、揚げナス、オムライス、からあげ、アジフライなど、簡単につまめるものからお腹を満たすものまで豊富に揃います。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
こちらは地元で有名なお店「ブルスト」の『ソーセージセット(税別990円)』と、野菜ソムリエであるオーナーの奥さんが目利きしたトマトを使った『ヨコスカ産“濃厚”トマトのカプレーゼ(税別490円)』。

トマトの濃厚な風味がバジルで爽やかになります。そして、ぷりぷりした食感、肉の旨みがぎゅっと詰まったソーセージを食べていてると、ヴァイツェンが飲みたくなってきました。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
ということで、「ヴァイツェン(マグ、税別650円)」をオーダー。
泡立ち豊かで濁りのあるビール。バナナのようなフルーティーな香りで、口当たりはなめらか。苦みはほとんどなく、飲み込んだ後にも豊かな風味で余韻が楽しめる一杯です。ソーセージとの相性もよく、カプレーゼともおいしくいただけました。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
週末のみの特別メニュー『超本格スパイシーカレー(税別990円)』は数量限定で提供されます。グラスビール付きは税別1,390円とお得。スパイスが効いたカレーは辛すぎず、具材のチキンはほろほろで、彩りも豊かな素揚げの野菜がよいアクセントになっています。IPAやヴァイツェンとの相性抜群!

南横浜ビール研究所 ビアラボ
自宅で楽しんもらえるようにと、持ち帰り用のボトルビール(330ml)の販売もあります。銘柄はその時によって変わりますので、詳細は店頭でご確認ください。

「わかりやすいおいしさ」を追求


南横浜ビール研究所 ビアラボ
南横浜ビール研究所の醸造責任者を務めるのは荒井昭一(あらいしょういち)さんです。前職は金属加工会社でリヤカーの開発や製造を担当していたという経歴の持ち主。オーナーの高橋慎太郎(たかはししんたろう)さんと2人でビールを造っています。

高橋さんは南横浜ビール研究所以外に金沢文庫駅前で「炭火焼鳥 風(pu:)」も営んでいます。実は高校の同級生だという高橋さんと荒井さん。高橋さんが荒井さんに声をかけ、2人で醸造所を一から立ち上げました

南横浜ビール研究所 ビアラボ
ブランド名の「南横浜ビール研究所」の「南横浜」は、金沢地区のロケーションやイメージがしやすいのではと考え採用。そして「ビール研究所」は、地元の方に「何をやってる所だろう?」と興味をもってもらうきっかけになればと名付けました。

荒井さんが目指すのは「一口飲んでハッとするような、飲みやすくて、わかりやすいおいしさ」を持つビール造り。たとえクセのあるビアスタイルのビールであっても、飲みやすくておかわりしたくなるようなビールにしたいそう。

実際にビールを飲んでみると、雑味がなく、麦の味わいやクリーンな苦みが印象的。飲み終わった後に「もう一杯飲みたいな」と感じ、もっといろいろな種類を飲んで研究したくなりました。

南横浜ビール研究所 ビアラボ
1回の仕込みは150L。同じレシピで醸造するのではなく、「研究所」らしくさまざまなアレンジを加えています。その理由は「もっとこうした方がいいのでは?」と改善を重ねているから。少量醸造だからこそ、試行錯誤を重ねやすく、品質向上を目指せます。ビールの審査会にも積極的に出品し、プロによる客観的な評価を受け、地元の人達に高品質でおいしいビールを提供しようと努力を重ねています

地元の人たちが友人を連れてきたくなるようなお店に


南横浜ビール研究所 ビアラボ
「私の地元においしいビール屋さんがあるんだよ!一緒に行こうよ。」と友達を誘ってもらえるようなお店になりたいと荒井さんは言います。そのために日々研究と改善を重ねています。そんな思いが伝わっているかのように、ビアパブは地元の人達で賑わっています。

居心地のよい店内には、ほぼ毎日、荒井さんが立っています。気さくにお話ししてくださるので、遠慮なく質問したり、感想を伝えてみてください。ビール片手にビール談義をしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいそう。そんな贅沢な時間を金沢文庫で過ごしてみませんか?



南横浜ビール研究所


〇住所:神奈川県横浜市金沢区釜利谷東3-1-4 2F
〇TEL:045-781-5055
〇営業時間
【平日】17:00~24:00
【土曜日】12:00~24:00
【日祝日】12:00~22:00
〇定休日:なし
〇座席数:18席
※現在、新型コロナウイルス感染予防対策のため座席数を減らしています(記事掲載時点)。今後状況により変更となることもあります。
〇支払い形式:テーブル会計
〇公式ブログ:https://beerlabo.hatenablog.jp/
〇Facebook:https://www.facebook.com/beerlabo/
〇Instagram:beerlabo
〇Twitter:@beerlabo




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