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ビール女子の皆さん、生ビールはお好きですか?
暑くなると、キンキンに冷えたグラスに入った生ビールをゴクゴクと飲み干したくなりますよね。
皆さんが想像した美味しそうな生ビール。喉に通す前にちょっと質問です!
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『生ビールって居酒屋に行ったら出てくるビールのことでしょ?』と、思っている方も多いのでは? 筆者も以前までそう思い込んでいました。
でも実は違うんです。普段皆さんが家で楽しんでいる缶ビールや瓶ビール、
それらも全て「生ビール」なんです。
今夜は、知ってる人は知っている、知らない人には知ってほしい、「生ビール」のちょっとした知識をご紹介します。知ればビールがもっと美味しくなるかも。
秘密は、ビールのつくり方にあり。
「生ビール」について知るために、ビールのつくり方を簡単に知っておきましょう!ビールは、以下のような工程で造られます。
ここで、7番目の「ろ過・熱処理」に注目しましょう。
この工程で熱処理を行ったビールを「熱処理ビール」と呼び、熱処理を行わないビールを「生ビール」と呼びます。
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熱処理(ねつしょり)ってなに?
生ビールの定義が「熱処理」で決まると言われても、よく分からないですよね。
熱処理といっても、高温でグラグラと煮立てたりはしません。50~60℃という比較的低い温度帯で処理が行われます。この「熱処理」、ビールづくりにおいてとても大切なのです。熱処理を行う理由は主に2つです。
熱処理を行う理由
(1) 酵母の働きを止めること
(2) 醸造の工程で混入した雑菌の活動を可能な範囲で止めること
ビールをおいしくするために大切な役割を果たす「熱処理」。昔はこの処理を行うのが普通でしたが、醸造の技術が向上し、現在大手メーカーが造るビールは、熱処理せず、ろ過により酵母を除去した「生ビール」が大半。
だから実は、普段スーパーやコンビニで見かける缶も瓶も「生ビール」なんです。詰める容器が異なるだけで、中身は全く同じです。
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また、海外のビールや日本のクラフトビールは、熱処理せず、無ろ過で酵母が入っている「生ビール」が多くみられます。同じく、発泡酒に使われる「生」も熱処理を行っていないという意味で使われているんですよ。
「生ビール」じゃないビールはまだあるの?
現在、大手ビールメーカーがつくる大半のビールが熱処理をしていない「生ビール」ですが、熱処理したビールも販売されています。手に入れやすい熱処理ビールは次の3種類です。
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1. 『サッポロラガー』
通称「赤星」という呼び名で親しまれている「サッポロラガービール」は、熱処理ビールならではの厚みのある味わいが特長の、現存する日本で最も歴史あるビールブランドです。小さめのグラスに注ぐ手酌スタイルがよく似合うビールです。基本は瓶で業務用に販売されていますが期間限定で缶での販売もあります。(詳しくは関連記事へ)
2. 『キリンクラシックラガー』
昭和40年頃の味覚を再現した、「コク・苦み・味わい」にこだわった伝統本格の熱処理ビール。瓶、缶で販売されています。
3. 『アサヒスタウト』
伝統の技術で磨かれたイギリスタイプの熱処理ビールです。コク・甘味があり濃厚な味わいで、スタウト特有の香りも楽しめます。瓶のみの販売です。
お家でお手軽!違いを実感してみよう
「生ビール」と熱処理ビール、その違いを家で気軽に実感してみませんか? スーパーやコンビニで手に入れやすい『キリンクラシックラガー』と『キリンラガー』で飲み比べしてみましょう。
左:キリンクラシックラガー、右:キリンラガー
缶を確認すると、右側の「キリンラガー」には『生』と『非熱処理』の表記があることが分かります。
それぞれの違いを表にまとめました。皆さんもその違いをぜひ自分の舌で実感してくださいね。
どっしりした味わいを楽しむなら「クラシックラガー」、すっきりした飲み口を楽しむなら「ラガービール」。こんなにも違うのか! と、その違いを実感することができます。ぜひ好みやシーンに合わせて選んでみてください。
今は生ビールが主流ですが、熱処理ビールを愛飲する方も多くいます。まだ飲んだことがない方は、一度、熱処理ビールも試してみては?
違いを知ってビールをもっと楽しく!
今夜は「今さら聞けない、ビールのはなし」第1弾として、「生ビールの『生』とは?」というテーマを取り上げました。
ビールのことを知れば知る程、よりビールが美味しく、楽しくなります! ビール女子の皆様がよりよいビールライフを過ごせますように。乾杯!
「ビール女子のためのビール入門ガイド」も合わせてどうぞ!