夏が終われば、季節は秋。
少しずつ葉を赤やきいろに染め、ふんわりと銀杏の香りを運んでくる秋は、曖昧なはじまりとは裏腹に、たくさんの実りを運んできてくれます。
今回、ビール女子が贈るSpotifyプレイリストのテーマは「秋のはじまり」。
空高く、色鮮やかな秋のはじまりを、なぜか少し切ない気分になる秋の訪れを、ビールと音楽とともに感じてみませんか。
カネコアヤノ “愛のままを”
夏の暑さにまぎれて言えなかったことばが、秋になるとなぜか口をついて出てしまう。
赤く染まる秋もビールも、ふだんは言えないことが言えてしまったりして、不思議な魔法をもっている。
赤い靴 “赤い林檎”
だんだんとゆっくり流れる季節には、こっくりと味わい深いビールを飲みながら思いを馳せたくなる。
絵本のなかに入ったかのような音楽を聴きながら、ただただ時間の流れに身をまかせる。
たまに、その絵本のなかに入れたらなんて考えたりして。
奇妙礼太郎 “よっぱらってる、いつも”
ビールを一緒に飲んだらすぐ仲良くなれるけど、何を話したかって覚えてなかったりする。
でも重要なのはたぶんそこじゃなくて、そのときその場所で心置きなく楽しんでたのかってことなのかも。
モーモールルギャバン “消えて”
夏のおわりとともに消し去った思いが、寒くなってくるとふとぶり返してくることがある。
楽しい思い出ならいいんだけど。
そんな気だるい思いは、ビールで流し込んじゃえ。
AKB48 “夕陽を見ているか?”
少しずつ色が変化していく夕方の空が好き。
心を映しているようでもあり、1日のがんばりを癒してくれるようでもあり。
一段と高くきれいな秋の夕陽を眺めるそのひとときだけは、自分だけのもの。
PUNPEE “Scenario(Film)”
「あぁ、この映画みたいな結末になればいいのに」なんて思うことはたくさんあるけど、そんなことは起こるはずもなくて。
巻き戻しのできない人生のなかで後悔をたくさんしたとしても、大切な場面ではちゃんと決断したい。
アデル “Someone Like You”
昔の恋人が結婚したと聞くと、こんなにも切ない気持ちになるのはなぜだろう。
記憶の片隅にいるあなたの顔は、もう霞んで見えない。
忘れたと思っていたけれど何も考えられなくなって、なぜか私の体はかたまり胸をきゅっと締め付ける。
Mom “Mr.Lonely”
涙を流して流す心の垢。
すべて流し去ったら、あなたにとって大切なものを思い出して。
朝に飲むコーヒー、駅までの道から見える夕陽、ベランダで飲むビール。
そんな何気ない当たり前の日常を、少しずつ取り戻して。
SIRUP “LOOP”
毎日毎日同じことの繰り返し。
でも、それが嬉しいと感じることもある。
たとえば、毎日のおつかれビールとか。
KIRINJI “エイリアンズ”
いつも見ているなんの変哲も無い私の町が、赤やきいろに彩られていく。
それだけで、少し楽しい気持ちになることに、最近気づいてしまった。
四季がある日本。四季に惑い誘惑される私。
どう見えるのかは、ぜんぶ自分次第。
変わる町の風を感じながら、今夜はお月見ビールでもしてみよう。