
南半球に位置し、日本と季節が逆となるオーストラリア。
暑い夏が過ぎ、秋に向かって過ごしやすい気候となってきたオーストラリアのブリスベンで、国内最大規模のビールイベントが開催されました。
今回は、2025年5月に開催されたオーストラリアのビールの祭典「GABS Craft Beer Festival (Brisbane 2025)」に、ビール女子編集部が参加!イベントの様子をレポートします!
今年で15周年!オーストラリアのビアフェス「GABS」

GABSは、メルボルンのビアバー「The Local Taphouse」(Instagram)が主催する、クラフトビールの多様性と創造性を称えるイベントです。
第1回は、2011年2月にシドニーとメルボルンの両会場で開催。今年で15周年を迎え、現在では世界最高のビールフェスティバルの1つとして世界的に認められるようになったビールイベントです。

入場するには、事前に専用サイトでのチケット購入が必要。1人あたり49AUD(日本円で約4,527円 ※2025年6月現在)の入場券には、イベント会場や通販などで利用できるさまざまな特典が掲載された冊子が含まれています。なお、直前であるとチケットが売り切れてしまう可能性があるため、参加する場合は、なるべく早めの購入がおすすめです。
華やか&大盛況のイベント会場

会場は、ブリスベン市街にある「コンベンション&エキシビションセンター」。

入り口で電子チケットのQRコードをスキャンしてもらって入場すると、スタッフから1人1つプラスチック製のグラスと特典が掲載された冊子を渡されます。
開場から1時間ほど経ってからの入場でしたが、会場内は大盛況!

まずは入り口横にあるマップをチェックします。

出店しているブルワリー数は29。それぞれのブースは装飾もユニークで、とっても華やかです!

フードの屋台も充実しており、様々な料理を手軽に注文できました。

また、会場内には長テーブルと長椅子が設置されており、ここでゆっくり語り合いながらビールを飲んだりフードを味わったりすることができます。
100種類以上の中から好みのビールを見つけられる「テイスティングパドル」

ビアフェスに行くと、色々なビールを試したいものの、グラスでたくさんの量を飲むことはなかなか大変ですよね。
GABS Craft Beer Festivalは、なんと会場内の各ブースで出されている約100種類以上のビールを少量ずつ試飲できるシステムになっているのです!

まずは、ブースの看板やイベント専用アプリで各ビールの名前とスタイルをチェック。
番号の横には3色のアイコンが表示されており、飲みやすさを確認することができます。アプリには、それぞれのビールの詳しい説明文も。
・緑:EASIER DRINKING(飲みやすい)
・黄:STEPPING UP(アルコール度数がやや高めor変わり種)
・赤:ADVENTUREROUS(アルコール度数が10%以上)
試したいビールを決め、木製のパドル(カップホルダー)に飲みたいビールの番号をチョークで記入してスタッフに手渡すと、100mlのプラカップで提供してもらえます。価格は、1種のみが3AUD、5種セットが14AUDでした。

日本ではなかなか味わえないスタイルのビールを少しずつ試せるのは、とっても貴重な機会!
今回は5パドル×4の計20種類のビールを試飲しましたが、中でも珍しいと感じた5種類をご紹介します。

FOX FRIDAY「MASTER OF SHADOWS」/ Bourbon Barrel Aged Imperial Stout
ココナッツやチョコレート、バーボンの香りが口に広がるスタウト。真っ黒で粘り気があり、スイーツのような濃厚さ。
GOOD LAND BREWING CO「RAINBOW ICECREAM SUNDAE」/ Sour - Smoothie
口当たりがトロトロで、まるでデザートのような酸味のあるスムージーテイスト。
EARTH BEER COMPANY「MAC N MAPLE STACK BROWN」/ Brown Ale - American
メープルシロップとローストしたマカダミアナッツを使用した、甘味を感じられるブラウンエール。
AKASHA BREWING CO「POWER CHILL」/ Specialty Beer
柑橘系の香りの中に、唐辛子の辛味をしっかりと感じられるスパイシーさ。メキシコ料理との相性が良さそう。
VALLEY HOPS BREWING「DREAM-VETTE」/ Witbier
ラズベリーとハイビスカスによる、綺麗なピンク色が印象的。オレンジピールやコリアンダーによる爽やかな口当たり。
また、テイスティングパドルとは別に、出展しているブルワリーの各ブースでもグラス1杯からビールを注文できます。基本的には入場時に渡されるグラスで値段が設定されていますが、ブルワリーによっては100mlのテイスティングカップでの試し飲みが可能。

今回は、MOUNTAIN CULTUREの「JUMBO JUICE」を注文しました。“Fruit Enhanced Hazy” という珍しいスタイルで、一般的なHazyスタイルよりもマンゴー、ストロベリー、グアバといったフルーツの香りが際立つ、爽やかで飲みやすい1杯!
パドルブースも各ブルワリーのブースも、新しいビールとの出会いを求める参加者たちによって終始賑わっていました。
懸垂やホットドッグ早食い!エンターテイメントも充実
華やかな会場照明や常時流れる音楽の他に、日本のビアフェスと違いを感じたのは、イベントを盛り上げるため、メインステージを中心に様々なエンターテイメントが用意されている点。ビールを片手に、それぞれのブースを楽しむことができました。ミニゲームコーナー

ダーツ、懸垂、棒つかみなど、会場には様々な種類のミニゲームコーナーが。景品として、イベント公式グッズやブルワリーのオリジナルTシャツなどが用意されていました。
ホットドック早食い選手権
その場で挑戦者を募って4名で対決。制限時間5分の中、優勝者はなんと4つのホットドッグを完食!

生バンド演奏
シドニーを拠点に活動する「Hot Potato Band」による生バンド演奏は、ユニークな動きも交えたパフォーマンスが特徴的。人気の楽曲の演奏に合わせ、観客もノリノリに。

会場が一体となる圧巻のフィナーレ!
閉場間際になると、メインステージ上でHot Potato Bandによる人気の楽曲の生演奏が。
クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』が流れると、会場のボルテージは最高潮となり、イベント参加者が一体となって大合唱。
ビールを愛する人たちが集うビアフェスは、どの国でもとても高い熱量であることを実感できました!
GABS Craft Beer Festivalは、毎年4〜5月、ブリスベン以外にシドニーとメルボルンでも開催されているので、ぜひオーストラリアを訪れる際は足を運んでみてください!
◯記事執筆:中務彩夏
GABS Craft Beer Festival (Brisbane 2025)
※イベントは終了しております。〇開催期間・日時
2025年5月23日(金)~24日(土)2日間
【23日】16:00〜22:30
【24日】12:00〜18:00
〇会場:Brisbane Convention &Exhibition Centre
〇住所:Merivale St, South Brisbane QLD 4101
〇アクセス:South Brisbane station下車 徒歩3分
〇入場料:49AUD(団体割引等あり)
〇主催:The Local Taphouse
〇公式URL:https://gabsfestival.com/brisbane