AKIBA EDENとは?
<div><span style="font-weight:400;font-variant:normal;white-space:pre-wrap"><span style="font-style:normal">AKIBA EDENは、アーティスト/クリエイターと協働し、日本から世界へ、オタクカルチャーの様々なIP・コンテンツを生み出していく完全招待制の総合クリエイターコミュニティです。</span></span></div><div> </div><div><span style="font-weight:400;font-variant:normal;white-space:pre-wrap"><span style="font-style:normal">AKIBA EDENでは、登録しているクリエイターが自由に表現活動を行えるよう、版権元と直接協議しながら、正式に二次創作を許諾する仕組みを導入しました。</span></span></div><div> </div><div><span style="font-weight:400;font-variant:normal;white-space:pre-wrap"><span style="font-style:normal">今後はこうした版権元許諾を得た二次創作のほか、クリエイターの自由創作やクリエイターコミュニティから生みだすオリジナルのIPを元に、個人・グループのクリエイターの様々な趣向のアートや作品の創作をファンアートとしてではなく、商用としてNFTやEC、店舗販売などで発信できるよう支援しています。</span></span></div>
クリエイターがつながることで生まれる発見
――本日はよろしくお願いいたします。
――AKIBA EDEN様は「Web3時代のクリエイターネットワーク」を掲げて、2022年6月より活動していらっしゃいます。
――その中で、クリエイター同士がつながることのメリットを、どのようなところに見出しているのかお伺いしたいです。
山田「まず大前提として、クリエイター同士がつながることのメリットや価値は、人によって異なります。例えば『今の世の中ではどのようなものが求められていて、そこにどうアプローチしていけば良いか知りたい』といったような、インプットの場を求めている方も居ます。」
山田「もう一例挙げると、クリエイター同士がつながることで、自分一人ではどうしても手が届かないような大型のクライアント様の案件にチャレンジするきっかけを探している方もいらっしゃいます。」
山田「上記で挙げた例は、実際にAKIBA EDENに参画いただいているクリエイターの方の生の声で、ほんの一例です。クリエイター個々人で享受できる価値やメリットは違いますし、様々な可能性があると思います。」
――横のつながりを作ることによって、クリエイターとして今の自分に足りない部分を学び取ることができるのですね。
――そうなってくると、クリエイターネットワークの多様性は重要だと感じました。
山田「そうですね。その点に関連してお話しすると、AKIBA EDENには多様なクリエイターの方が参画しています。イラストレーターの方、アニメーターの方、フィジカルのアートに取り組まれている方など、本当に様々です。」
山田「私たちがAKIBA EDENを発足させる前にも、クリエイターのコミュニティは存在しました。ですが、そういったコミュニティはイラストレーターのみ、アニメーターのみなど、決まった属性の方が集まるコミュニティが多く、大きなジャンルとしてのクリエイターの方々が横につながる機会が少なかったと感じています。」
――そう考えると、AKIBA EDENに所属するクリエイターの方の幅の広さは独特ですね。様々なジャンルのクリエイターが交流することで、今まで気づかなかったようなことにも気づける機会が生まれそうな印象を受けました。
山田「ありがとうございます。今のクリエイターの世界は、自己プロモーションが得意な方が活躍しやすい業界・世の中になってきていると思います。」
山田「その中で、従来の手法(アナログや伝統技術など)を使ったクリエイティブを行っている方がそこに乗りきれない、といった事もあると思います。」
山田「そこで、私たちAKIBA EDENがそういったところをお手伝いしたり、『わかりやすいコミュニティとしてこういう場所があるんだよ』ということを打ち出していくことで、クリエイターさんが活躍する場所、ハブになれたらなというところが、そもそもの思いとしてあります。」
――クリエイターの方々に対して心強いサポートを提供できる場としての側面も考慮して開発されたのですね。
「コミュニティ化」することによって生まれる力
――クリエイターがコミュニティを組成することのメリット、という切り口で巨大IPと絡めた視点からお話を伺っていきます。
手塚プロダクション「ATOM Genesis」|大型IPコラボに挑戦できる魅力
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000038172.html
――改めて、大型のIPコラボレーション案件についてお伺いしたいです。
山田「はい。まずは、手塚プロダクション様と共同で行わせていただいた鉄腕アトムの公式二次創作コラボ(版元の許諾を得た公式の二次創作)です。」
山田「こちらは、AKIBA EDENに参加するクリエイター様に、鉄腕アトムをモチーフにした限定のアートを制作していただいたき、それをNFTで展開する形で実施いたしました。」
山田「こちらに関しては、NFT展開は完了しています。今後マーチャンダイズの展開を予定しています。改めて振り返ると、私たち自身も非常に大きな学びを得ることができましたし、『AKIBA EDENは何ができるプロジェクトなのか』の認知につながる大変良いきっかけになったと感じています。」
ーー有名なIPとのコラボレーションで大型案件にチャレンジできる点は、AKIBA EDENに参加する魅力のひとつですね。
ーー今回の施策を通じてAKIBA EDENに興味を持つクリエイターが増えることで、ますます発展を期待できそうだと感じました。
タツノコプロ「TATSUNOKO BEYOND」|フィジカルアートやリアルアイテムでの展開も
――先日発表されたタツノコプロ様とのお取組みについてもお伺いしたいです。
<div><span style="font-weight:400;font-variant:normal;white-space:pre-wrap"><span style="font-style:normal">次世代型クリエイターコミュニティAKIBA EDENは、株式会社タツノコプロの不朽の名作アニメ「マッハGoGoGo」、「昆虫物語みなしごハッチ」、「新造人間キャシャーン」のキャラクターを活用した、公式クリエイターコラボプロジェクトを開始しましたのでお知らせいたします。</span></span></div><div> </div><div><span style="font-weight:400;font-variant:normal;white-space:pre-wrap"><span style="font-style:normal">公式二次創作を行うクリエイターは2023年10月よりAKIBA EDEN内で募集しており、12月以降、NFTアート作品やオリジナルグッズとしてAKIBA EDEN公式サイト内などで順次発表する予定です。</span></span></div><div> </div><div><span style="font-weight:400;font-variant:normal;white-space:pre-wrap"><span style="font-style:normal">※公式サイトはこちら:https://www.akiba-eden.com/</span></span></div>
山田「前回のATOM Genesisと同様に公式二次創作をベースとした規格になっておりますが、フィジカルのアートやリアルアイテムでの展開に重きを置いている点が前回との違いです。」
山田「例えば、昨年の12/16(土)〜12/29(金)の期間に、秋葉原の『アマネエンタメワールド』にて、本プロジェクトのギャラリー展示をさせていただきました。」
山田「物販もさせていただきました。具体的な販売商品は、スウェット・キャンバスアート・ステッカー・缶バッジです。参加クリエイターさん個人のグッズやアートも展示・販売をし、在廊も行いました。今後ECサイトでの販売も予定しています。」
山田「今後、前回のATOM Genesisと同様のリミテッドNFTの展開も現在想定しております。販売は春頃を予定しています。」
山田「AKIBA EDEN自体が『Web3時代のクリエイターコミュニティ』として発足したという背景もあるので、Web3やNFTの取り組みは今後も続けていきます。」
山田「なので、NFTという形での展開はその時々で変えていきます。世の中は流動的なので、そのタイミングで一番『筋が良い』展開方法を判断していくことが大切だと思っています。クリエイターさんやコミュニティの皆さんのご意見も伺いながら進行していきたいと思います。」
山田「また今回のTATSUNOKO BEYONDでは、"アートを好んでいる方"にもご購入いただきやすい施策やユーティリティを検討しています。販売詳細については随時公式Xを中心に発表しますので、ぜひご確認ください。」
――『クリエイター』を中心に置きつつも、展開方法については非常に柔軟にお考えであるということが分かりました。
「AKIBA EDEN」に仕事を発注する事例も
――AKIBA EDENとして、企業からオーダーを受ける場合もあるのでしょうか。
山田「『コンペや企画を動かしたいと思っているので、クリエイターさんが参加できる企画を一緒に考えて欲しい』といったご依頼があります。」
山田「その場合我々は、『こういう企画・運用をやっていきましょう』と提案を行います。多くのクリエイターさんに参加していただけるコンペを開催して、そのアウトプットの部分を企業さんにお渡しする、という形です。」
山田「例えば、コンペ開催の予算は企業さんに持っていただくので、企業からオーダーを受けた場合でも、色々なクリエイターさんにチャレンジしていただける形式で進めたいと思っています。」
山田「また、何度も企画に参加していただいた方や、積極的にコミュニケーションを取っていただけるクリエイターさんとは、信頼関係を構築したいと思っています。」
山田「それにより、次回以降の企画や案件で『信頼できるクリエイターさん』としてご紹介することが可能になります。」
山田「例えば『こういうクリエイターさんを探してるんだよね』というご相談があった際には、『このクリエイターさんがおすすめですよ』と我々もプッシュができるようになります。」
山田「コミュニティでしっかりとコミットしてくれる方に対しては、我々もお返しをしたいので、積極的にそういったつながりを持ちたいと思っています。」
山田「まとめると、我々が考案するオリジナル企画の運営サービスの提供や、AKIBA EDENとして受託したご相談案件に対するクリエイターさんのデリバリーの実施、という軸で展開しています。」
大型プロジェクトに参加し、制作に集中しながら認知拡大を目指せる
――クリエイターさん同士がつながることによって、大型案件にチャレンジできるチャンスが生まれることについて、詳しく伺えますでしょうか。
山田「はい。我々が連携させていただいているIPは、いわゆる大型IPと呼ばれる部類のものが多いです。そういったプロジェクトに個人で参加することは、やはりなかなか難しいものです。」
山田「そこで、クリエイターさん同士をつなげることによって、大型IPプロジェクトにチャレンジする機会を提供していきたいと思っています。」
山田「さらに、そこで認知が上がったクリエイターさんに何度もリピートで参加していただくことも想定しています。」
山田「それにより、クリエイターのファンとして入ってきた方にもIP自体を知る機会を提供できるといったように、相乗効果が生まれる設計も引き続き目指していきたいと思っています。」
山田「また、プロジェクトの企画や運用を進めるにあたり必要な資金を、我々AKIBA EDENが担保できることも、クリエイターさんにとってメリットになります。」
山田「端的に言うと、AKIBA EDENのプロジェクトに参加すれば、クリエイティブなアウトプットをするための金銭的負担がかからない、ということです。クリエイターは作ることに集中できるようになると思います。」
山田「やってみたいことがあるけれど、金銭的に難しいという場面は多々あると思います。そういった際に我々のプロジェクトに参加し、クリエイティブ活動さえ行っていただければ、最終的なアウトプットまでは我々が持っていくことができます。」
山田「また、我々のコミュニティでは、プロジェクトに参加していただいた上での幅広いアウトプットが可能です。より広くプロモーションを行い、認知拡大につなげられることも大きなメリットです。」
クリエイター自身を深掘りするプロモーション
――AKIBA EDENさんが行うプロモーションについてのお話をお聞かせください。
山田「我々が抱えるプロジェクトの作品自体が世の中に認知してもらえるようなプロモーションはもちろん行っています。しかしそれだけではなく、普段クリエイターの方々がどんな活動をしていて、どんな作品を作っているのかというところにもフォーカスしたいと思っています。」
山田「プロジェクトに参加していただいたからPRするのではなく、プロジェクトに参加していただいたクリエイターさんがどんな方なのか、ということを深掘りし、積極的にプロモーションしていくことに、昨年の後半から力を入れています。」
山田「具体的には、Discordで、月1〜2回ほど定時開催をしている『ART JAM』というトークイベントがあります。」
山田「そこでは、AKIBA EDENのFounderである私と、AKIBA EDENの始動当初からサポートしていただいている、月刊少年ジャンプの元編集長である武田 冬門さん、この2名のMCで配信を回しています。」
山田「ART JAMでは毎回ゲストクリエイターさんをお呼びして、そのクリエイターさんのバックボーンを深掘りしたり、クリエイティブに対する本音を引き出したりする内容の配信を進めています。」
山田「クリエイターの方が本音で話せることで、そのクリエイターさんが大切にしているものが伺えます。それにより、その方の作品に対しての見方も変わりますし、クリエイターへの思い入れも強くなります。」
山田「作品の好き嫌いだけでなく、裏側にある本当の価値に気づけることで、そのクリエイターさんのファンが増えることにつながると思っています。」
――実際に配信をご覧になった方からの反響はありましたか?
山田「配信では、ゲストクリエイターさんのファンの方や、クリエイターさんをよく知っている方々がメインで聞きに来られていました。」
山田「我々の配信では『そんなこと思ってたんだ』『そんなこと言っちゃって大丈夫?』と、普段聞けないようなことを聞けるので、視聴者さん側もそれがすごく楽しかったようです。」
――ファンの方でも知らなかったことが不意に出てくるようなイメージでしょうか?
山田「はい、そういった声も実際に上がっていました。パブリックな場で告知する内容はどうしてもビジネスライクで固い印象になりがちですが、ジャムではフランクにクリエイターさんとお話する配信にすることを大切にしています。」
山田「我々のコミュニティではクリエイターさんが主役です。クリエイターさんが自分を表現するための手段として、クリエイティブ活動があります。」
山田「クリエイターさんごとに現れる作品のキャラクター性や特徴を目にした方がより興味を持ち、推しのクリエイターができる流れがあると思いますが、そういった推し活ももっとしてもらいたいです。」
山田「推し活を進めると、最終的には人に教えたくなると思います。そこまでいくと、我々のコミュニティの意義がまた改めて出ると思います。」
オリジナルIP創出へのチャレンジ
――オリジナルIPの取り組みについてお聞かせください。
山田「AKIBA EDENに所属するクリエイターさんと一緒に、AKIBA EDENが権利保有をするIPの創出を目指しており、今年チャレンジをスタートしました。」
山田「その一環として、先日公開コンペを開催しました。AKIBA EDENの各トライブの象徴となるキャラクターを公募し、期間中にキャラクターを作って投稿してください、とクリエイターの皆さんに声掛けをさせていただきました。」
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TRIBE(トライブ)とは…
AKIBA EDENでは、近しい感性・思考を持った仲間たちを【クリエイティブ・トライブ】と呼んでいます
クリエイターとしてのポリシーを共有する集まりであり、相互に影響を与え、コミュニティを構築する支柱。
コミュニティのメンバーは、自身の特性に合ったトライブに所属する。
3つのトライブに分けています。
あなたの感性に近いものを選んでも、
あなたがなりたいものを選んでも構いません。
トライブに所属して仲間をつくり、他のトライブと時には競い、時には繋がって、あなたのクリエイティブ・ライフをより良いものにしていきましょう。
AKIBA EDENは、そんなあなたの活動を応援しています。
さて、あなたはどの【クリエイティブ・トライブ】に属しますか?
詳細はDiscord内のtribeチャンネルをご確認ください。
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山田「次に、その期間中に上がったクリエイティブを対象に、コミュニティ内でアンケートを採らせていただき、最終的に3人のキャラクターと3つのアートを採用しました。」
山田「コンペ形式でオリジナルキャラクターを創出していく企画は、今後も継続したいと思っています。」
山田「また、コミュニティメンバーと一緒に作り上げていく形でのIP創出にもチャレンジしていこうと思っています。」
山田「作ったストーリーにその部品となるビジュアルなどの設定を肉付けしていったり、ベースとなる世界観からストーリーやキャラクターデザイン、テーマ曲などをゼロから皆で作っていったりするイメージです。」
山田「今後も色々なクリエイターさんに参加していただける場を作りたいと思っています。他社IPで版元さんがいる状況だと制約が多いこともあり、参加できるクリエイターさんも限定されてしまいます。」
山田「間口を広くし、より多くの業種のクリエイターさんに参加していただくためには、我々が自由に取り組める状況(オリジナルIPの創出)がやはり良いです。何かあった時に我々が責任を取れるので、オリジナルIPの創出チャレンジは継続していきたいと思っています。」
クリエイターを中心に据えたプロジェクト
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000170.000060459.html
――記事を読んでいただいているクリエイターさんにメッセージをお願いします。
山田「今後も色々なクリエイティブ施策を実施していくコミュニティなので、一緒に作っていく気持ちをしっかり持った方々に仲間になっていただきたいと思っています。」
山田「我々のプロジェクトに何となく乗っかった方が何となく小銭稼ぎできた、という漠然とした結果よりは、一緒に作って一緒に喜びたいという明確なモチベーションのある方がどんどん入ってくることを期待しています。」
山田「我々も、思いを込めてくださる方にはきちんと思いを返したいですし、そういうコミュニティにしていきたいと思っています。AKIBA EDENは、ビジネスライクなシステムとしてのコミュニティではなく、中にいる皆が同じ方向を向いて物を言い合えるコミュニティです。」
山田「そういった気持ちの部分を大切にしていきたいと思っているので、一緒にやってみたいという方は、ぜひAKIBA EDENの門を叩いてほしいと思っています。」
――本日はお時間いただき、ありがとうございました。今後のお取組みも楽しみにしております。