プラットフォームに関わらず様々なゲームを手掛ける『株式会社オーツー』
ーー本日はよろしくお願いいたします。
ーー株式会社オーツー様は、創業から30年以上受託開発中心にゲームを作ってこられていると思います。
ーー現在もかなり多様なゲーム開発に携わられていると思いますが、どんな案件に携わられているのでしょうか?
山下「ゲーム業界におけるデベロッパーというと、主にパブリッシャー様からの依頼に基づいて、ゲームの一部または全部の開発に協力する会社をいいます。」
山下「その中でもオーツーは、コンシューマー・モバイルゲームの開発、サービス運営・保守だけでなく、シナリオ制作に至るまで受託しており、またWeb制作も担当させていただいたりしています。」
ーーかなり幅広い案件をお受けになっているのですね。
ーーコンシューマー・モバイルといったゲームの開発がメインの会社様で、シナリオ制作の受託まで行っているのは珍しいように感じます。
山下「はい。弊社はシナリオライターが正社員で在籍しております。仰る通り、デベロッパーでは珍しいですよね。例えば原作IPモノや、オリジナルのシナリオライティングといった分野でのお仕事を頂いております。」
山下「現状はゲーム(モバイルやコンシューマー)が中心です。しかし今後は、⽂字で表現する分野を含めたエンタテインメントすべてに挑戦していきたいと考えております。」
ーークライアント様からいただく多種多様のゲーム開発の依頼が、オーツー様のゲーム作りのノウハウに活きているのですね。
最大限各々が力を発揮するために大切にしていること
株式会社オーツー 人事担当 山下様
ーー人事採用担当者の山下様から見た、御社の魅力は何ですか?
山下「一番は働き方の臨機応変さかなと思います。快適なクリエイト環境を創り出すアイデア、それにGoサインを出す意思決定が非常に早い印象です。」
山下「今後も世の中の働き方は多様化するでしょうから、弊社の開発スタイルにマッチしそうな働き方があれば適宜検討しようと思っています。」
山下「最近の例としてリモート勤務を挙げますと、もともとコロナ禍という外的要因があって活用されだした面があると思います。ですが、それを抜きにしても働き方の多様化はいずれ課題になったと思います。」
山下「どの社員にも、子育て、介護、病気や予期せぬ事態など、様々な事情が起こる可能性があります。会社としては社員に長く就業して欲しいです。たった数ヶ月・数年の事情で優秀なクリエイターが仕事をあきらめてしまうことは、会社にとっては大きな損失です。」
山下「そのため、社員の事情やライフステージに応じ、週1回~フルリモートワークに至るまで、柔軟に相談できるように努めています。」
ーー事情があっても優秀なクリエイターが働けるような制度を作るという方針は、多くの方に支持されているイメージが湧いてきます。
山下「ありがとうございます。もちろん業務に大きな支障が起こらない前提ですけどね。」
ーー確かに、タスクの共有やチームに迷惑をかけてしまっては信頼関係も崩れてしまうし、お仕事も任せられなくなりますね。
山下「そうです。一応普段からチーム内のタスクは共有されており、例え突発的な離脱があってもカバーできる環境はあります。」
山下「ですが、信頼関係の下で周りに迷惑をかけないように、というのが大前提です。なので、そこを守っていただきつつ、最大限各々がいいものを作れるような職場環境を目指しています。」
コミュニケーションを大切にする社長の方針
ーーここまで働き方についてお伺いしてきましたが、他の角度からも質問させていただければと思います。
ーーHPを拝見しましたら、社内イベントのお写真が載っていたのですが、社員に好評なイベントなどございましたら、教えていただきたいです。
山下「そうですね。コロナ前は国内外で研修旅行に行ったり季節イベントも実施していたのですが、今はご時世なので。今年ようやく、4月に入社した新人歓迎会を開催できたところです。」
山下「また、世間ではゲームクリエイターってインドア派が多い印象を持っておられるでしょうか?弊社は運動系サークルも活発で、野球やフットサルのサークルがあります。現在はコロナがあって活動に苦慮しながらですが、体を動かしたりする人は多いですね。」
社内イベントの様子
ーーちなみに、イベントが盛んな理由は何でしょうか。
山下「社長が、社内の親睦に積極的なことが大きいと思います。開発におけるチームコミュニケーションは非常に重要ですから、もともとイベントが盛んな会社でした。」
山下「ですが、昨今リモートワークやオンライン会議が増えてアナログのコミュニケーションが希薄になっていたのを多くの社員が感じていたので、余計に積極的に実施しようという思いがあります。」
山下「ただ業務以外の行事で強制イベントはありませんのでご安心ください。」
ーー素敵なお考えだと思います。実際、アナログのコミュニケーションがあることで、ゲーム制作においてのチームワークに活きたり、活動以上のものが得られると思います。
求めるのはコミュニケーション力と積極的に学ぶ姿勢
ーー人材採用についてもお伺いしていきたいと思います。
ーーオーツー様が人材を採用される際に大切にしていることはありますか?
山下「職種ごと、新卒・中途、それぞれで必要とされるラインのスキルは持っておいていただいている前提で、一番欲しいのは『積極的に自ら学んだり、挑戦する姿勢』です。」
山下「我々デベロッパーは、開発力の高さこそが強みです。」
山下「では開発力とはなにかと言われると、既存のハードウェアに対しても、次世代プラットフォームを見据えた開発を依頼されたとしても、新しい技術が組み込まれていたとしても、それに対応できる技術力だと思っています。」
山下「当然ベテランクリエイターであろうと、イチから勉強や研究する“未知の領域”も有り得ますので、『教えてもらうのを待っている』だけでは通用しません。」
ーーまだ市場に存在しないプラットフォームにも挑戦する可能性がある、ということですか。
山下「新しいプラットフォームがお披露目された時、ローンチで複数のソフトも発表されます。そして、発表の数年前からそのソフトを開発した会社があるわけです。」
山下「極論は、そこを任されると想像した時、重圧になるのか、ワクワクするのかどちらなのかということです。」
ーーなるほど、待っているだけの方より、新しいものに対して常に勉強しながら、その状況を楽しめる人の方が業界にもオーツー様にも向いてそうですね。
山下「そうです。日々勉強という環境に自分を置けるか。これはプロのクリエイターであれば分かっていると思いますが、新卒学生に対しては特にしっかり伝えています。」
山下「ゲーム業界は、良くも悪くも憧れで応募する方が多い印象ですが、モチベーションが伴っていないと苦労します。」
山下「先程も触れましたが、プラットフォームや開発環境の進化が早く、ベテランクリエイターであっても日々新しい技術、知識を取り込み続けて今のクオリティに到達しています。」
山下「『教えてもらうのを待っている』では通用しませんし、積極的に技術を吸収する姿勢がなければ置いていかれます。」
ーーゲーム業界で活躍するには、あこがれだけではなく、“ゲームを作りに対する高いモチベーション“も必要になってくるのですね。
山下「はい。私見ですが、ゲーム業界の就業環境に対して“厳しそう”という印象を持っている人が多いと思います。しかしそれは意識次第であって、『自分が時代の最先端を行く技術を身につける』くらいのモチベーションがある人なら、この上なく快適で楽しい環境だと思っています。」
山下「厳しいようですが、生半可な覚悟で入社した場合、技術的についていけなくなり、同じ作業をするにも時間がかかる。そして、焦り、結果として遅くまで仕事をしても間に合わない。」
山下「といった負のスパイラルに陥るのが、最も辛いことだと思っています。そうならないように、高いモチベーションを持った方に来ていただけると嬉しいです。」
ーー他にも大切にしていることはありますか?
山下「あとはお人柄として、お互いをリスペクトできるような人ですね。」
山下「ゲームというのは、クリエイター同士、様々な価値観のぶつかり合いや融合の中で生まれます。そのため、プログラマー、デザイナー、プランナー等、お互いの仕事を理解することは非常に重要なのです。」
山下「ゲームを作るためのコミュニケーションを楽しめる人は、クリエイターとしてのゲーム創りの楽しみ方ができる人です。弊社に合うと思いますし、ぜひ応募頂きたいですね。」
山下「クリエイターの集団ですから様々なセンスや価値観に触れる事になると思います。他のクリエイターの良いところはどんどん吸収する。自分が主張する所はちゃんと主張する。この時間を楽しめる人とお仕事をしたいです。」
ーー確かにチームメイトを理解することで、チームワークも強まり、いいゲームを作ることが出来そうです。
オーツーで歩めるキャリアパスの3つの特徴
ーーオーツー様でのクリエイターとしてのキャリアパスについてお伺いします。
山下「弊社のキャリアパスの特徴は、3つあると思っています。1つ目は、デベロッパーの魅力でもありますが、様々なプラットフォームやIPに触れられるなど、幅広く経験ができるところ。」
山下「弊社はこれに加えて『peakvox(後述)』からオリジナル作品も出していますので、パブリッシャー的な動きも経験できるかもしれません。」
山下「2つ目は、大きすぎる組織ではないので、やる気とスキル次第で高度な業務もどんどん任されるところです。」
山下「そうして育った新人が徐々に難しい役割を担うようになり、その歩みがロールモデルになってきているので、クリエイターとしても成長できる道筋を示すことが出来ます。」
山下「勿論フォローもしっかり行いますので、失敗を恐れず、のびのびクリエイトできる環境をご用意できると思います。」
山下「そして3つ目が、新卒の教育体制が充実しているところです。基礎からしっかり先輩社員がついて、まずは半年程度OJTという形でしっかり指導します。いわゆる自分の裁量で働けるスタイルを確立するまでの間、しっかりと付き添います。」
山下「そのため、学卒から業界で重宝されるスキルに育つスピード感でいうと、比較的早いと思います。そこに至るまで、適性を見ながらペース合わせて育ててあげられます。」
ーーなるほど、早いうちから幅広い経験を積みながら、一人一人に合わせた成長の道を歩むことが出来るのですね。
ーー最後に求職者の方に一言お願いします。
山下「様々なクリエイターが居る弊社なら、あなたのキャリアプランにとっても多くの収穫があると思いますし、既存のクリエイターへの新たな刺激にもなってほしいです。」
山下「もちろん、未経験や異業種からの転職実績も多いので、新卒同様に教育や習熟へのサポートもしっかりやっています。転職先を探している方も、ぜひピンときた方はご応募いただきたいと思います。」
ーー先ほど話題に出ましたが、『peakvox』というレーベルで自分たちでもゲームを作られているのですよね?
山下「そうです。自社レーベル『peakvox』を持っており、次回作は未定ですが定期的に発表していきたいと考えています。詳細は、先日公開しました、開発担当者の記事をご覧いただきたいです。」
※下記記事参照
山下「ここでの作品は、社員が持ち寄ったアイデアから生み出されるためモチベーションにも繋がります。パブリッシャー様の動きを勉強する機会にもなりますから、確実にプラスになる取り組みだと思っています」
ーー確かに、自分たちでゲーム作りの工程を経験することは必ずプラスに繋がると思います。その経験がデベロッパーでできるのはとてもすごいことだと思います。
ーーオーツー様が応募者の方に望むことはありますか?
山下「今まで社内にいなかった才能や、スキルをお持ちの方を求めています。また、ゲーム作りに対する姿勢にも期待しております。なので、一般的な受け答えではなく、自分の言葉で自身の経験や強みをしっかりアピールしていただきたいと思っています。」
山下「そういう方に、入社後も周囲の才能に埋もれずにどんどん自分を主張していただきたいですし、周りからも吸収していただきたい。そして、社内で新しい風を吹かせてほしいです。」
組織成長と今後の展望
ーー今後の展望をお伺いしてもよろしいでしょうか?
山下「まだまだ、マーケットもオーツーも成長は当分続くと思っています。ゲームデベロッパーで30年を超える会社がさほど多くない中で、創業33年目と堅実に経営してきております。」
山下「なおかつここ直近5年間でさらに飛躍的に社員数も増えておりますが、有難いことに、弊社へのお仕事の依頼を多く頂いており、引き受けるにはあと少しクリエイターが足りないという悩みがあります。」
山下「そこで新卒・経験者ともに採用活動を強化し、組織としてもうひと回り大きくなり、それらのご要望に応えていきたいと思っています。
山下「規模が大きくなっても、会社として中身がないと意味がありません。なので、私も含めて管理部門もしっかりと充実強化をして、組織としての成熟を目指しており、働きやすい環境をつくり、長く快適に働ける会社をこれからも目指します。」
ーー最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
山下「多くの取引先様に長くお付き合い頂いておりますが、これからもその信頼に応えるべく開発力を磨き続けていきます。その中に是非とも加わっていただき、弊社に新しい風を送り込んでください。」
山下「様々なクリエイターが居る弊社なら、あなたのキャリアプランにとっても多くの収穫があると思いますし、既存のクリエイターへの新たな刺激にもなってほしいです。」
山下「クリエイターは、常に新しい才能に出会って成長していきます。多少尖っていても構いません。やる気がある方、この文章を読んで我こそはという方は、ぜひ弊社に応募してきてください。」
〇株式会社オーツー 採用ページ〇
株式会社オーツー 人事部課長 山下 忠範
山下 忠範(ヤマシタ タダノリ)
関西大学法学部卒。
ゲーム開発会社や製造小売会社の人事総務課長を経て、2015年に大阪府内の急性期病院に転職。
人事に加えて品質管理部門を兼務し、ISO・病院機能評価などの第三者評価や、内部監査、医師の働き方改革推進などに携わった後、2022年から現職。
様々な業種・規模の人事を経験した知見を活かし、現職で人事部門を充実強化していきます。
新卒採用では様々な学校にお邪魔しています。学内説明会でお会いしましょう。
趣味では社会人バスケサークル「Wonder Beat」のセンター。40代後半に差し掛かりそろそろ引退か。
株式会社オーツー
株式会社オーツーは、ハイエンド向けなどコンシューマーゲーム・オンラインゲーム・モバイルゲーム等の各種プラットフォーム向けのゲームソフトの企画・開発を行っております。
大手メーカー様のタイトルをコンシューマ、モバイルともに多数手がけております。またオリジナルゲームのための自社レーベル「peakvox」を展開中です。
〇株式会社オーツー公式HP〇
URL: https://www.otwo.jp/
〇peakvox HP〇
URL: http://peakvox.com/
〇peakvox Twitter〇
URL: https://twitter.com/peakvox