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冨嶽三十六景「凱風快晴」 葛飾北斎
山口県立萩美術館・浦上記念館 (チコチンコレクション)
世界で最も有名な日本の絵師・葛飾北斎の圧倒的な世界を、実物×デジタルで深掘りし、 体感する空前絶後の展覧会が7 月 18 日(土)~東京ミッドタウン・ホールで幕を開ける。
全 15 冊に約 3,600 図を収録する《北斎漫画》を筆頭に、「森羅万象を描こうとした」と自他 ともに認める絵師・葛飾北斎(1760~1849)。その代表作といえば、海外でも人気の高い大判 錦絵の《冨嶽三十六景》シリーズであり、モノクロームによる《富嶽百景》とともに、“富士の 絵師”としても知られている。富士が、葛飾北斎にとって唯一無二のモチーフであるとすれば、それを構成するひとつひとつのパーツが《北斎漫画》と言えるかもしれない。
葛飾北斎の生誕 260 年を記念して開催される特別展「北斎/HOKUSAI 2020」では、葛飾北斎の画業の極みを、万象を描くこと=《北斎漫画》、富士を描くこと=《冨嶽三十六景》《富嶽百景》と考え、《北斎漫画》全 883 頁、《冨嶽三十六景》全 46 点、《富嶽百景》全 102 図を通期で展示し、それぞれの画業の深みをかつてない規模で紹介する。
さらに、世界最高峰の文化財デジタルアーカイブ実績を誇る凸版印刷が取得した葛飾北斎作品の超・高精細なデジタルアーカイブデータを用い、肉眼では不可能な細部の鑑賞などから作品の深みや描いた意図を体感的・直観的に学べる、没入型の大型デジタル展示を行い、来館者と作品との新しい出会いのかたちを創造する。
また、フランス国立グランパレ美術館で大好評を博した「北斎展」の会場デザインを手掛け、北斎を敬愛する建築家・田根剛氏が生み出す北斎の3作品それぞれを徹底的に研究・解読することで生まれたキーワードに基づき、作品ごとに異なるコンセプトをもつ、かつてない展示空間も見ものだ。
この夏は東京オリンピック・パラリンピックの盛り上がりもさることながら、改めて日本が世界に誇る絵師・葛飾北斎のアートの世界も体感してみてはいかがだろうか。
【開催概要】
■展覧会名 : 生誕 260 年記念 特別展「北斎/HOKUSAI 2020」
■会 期 : 2020 年 7 月 18 日(土)~8 月 30 日(日)
■会 場 : 東京ミッドタウン・ホール[ 東京ミッドタウン B1 ]
〒107-0052 東京都港区赤坂 9 丁目 7-2
■休 館 日 : 8 月 4 日(火)、8 月 18 日(火)
■主 催 : 特別展「北斎/HOKUSAI 2020」実行委員会
■協 賛 : 富士フイルム株式会社
■特別協力 : 浦上蒼穹堂
■協 力 : 山口県立萩美術館・浦上記念館、公益財団法人 山形美術館
■お問い合わせ: 03-5777-8600(ハローダイヤル)