14日(金)、西武渋谷店モヴィータ館7階期間限定POP UP SHOP「ARIGATO SHIBUYA」にて『渋谷ファッションウィーク 2025 春(以後、SFW2025春)』のラウンドテーブルが開催された。
渋谷ファッションウィークとは、3月13日(木)~23日(日)までの期間で渋谷周辺の大型商業施設や路面ストアなどが一体となり、渋谷の街全体を舞台としたファッション、アート、カルチャーを発信するフェス。
渋谷ファッションウィーク実行委員長であり、渋谷道玄坂商店街振興組合理事長の大西賢治氏は「ファッションウィークは、渋谷のコンセプトである”ちがいをちからに変える”ということで、多くの人気ショップの参加やアートイベントなど行い、様々な方にいろんなものをこの渋谷で安心安全に楽しんでいただくという趣旨で開催しております」と挨拶。
続いて、渋谷ファッションウィーククリエイティブディレクターの田中ヒロ氏が登壇し、「SFW2025春」のミッションとして、渋谷をファッションの聖地にする、渋谷から世界的なトレンドを生んでいくことを掲げた。
過去のSFWキービジュアル作成なども手掛け、今回のSFWに携わる株式会社れもんらいふ代表アートディレクターの千原徹也氏と西武渋谷店販売促進部長の飯田和広氏も登壇し、田中氏を含めた3名のトークセッションが行われた。
「渋谷からトレンドやカルチャーが生まれるためにCULTIVATEする」というテーマについて、千原氏は「SNSのような場づくり。ネット上ではなくリアルな場所を提供すること」と話し、飯田氏は「余白って大事だなと思います。効率追求していっても文化は育まない、余白があってこそいろんな夢が叶うしいろんなことが実現していくので余白作りが大事」と現在の渋谷の在り方について語った。
「2028年渋谷にどんな街であって欲しい?」という問いかけに飯田氏は「大きな夢ではありますが、パリやニューヨークに並ぶ国際都市になっていくといいなと思う。この街はなんでも許容してくれるという雰囲気作りが重要。商業施設が連携したりして独善性をつくっていけば面白い街になるんじゃないかな」と返答。
千原氏は「振り向いてもらえる渋谷になっていってほしい。スモールビジネスがあちこちで起きてて、それの質が高いとか面白いとかそういう街であって欲しい。そうすることでこの街面白いねと勝手に国際都市化してくれるんじゃないかなと思います」と意見を述べた。
それを踏まえて田中氏は「2028年に、SFWはアジアを代表するフェスにしたいと言っていましたが、基準や定義付けすることではなく、渋谷らしく小さいものを大事にして積み重ねていけばトレンドになっているかもしれない。マクロな視点だけではなく、ミクロも大事していかないと渋谷らしくなくなっちゃうんじゃないかと思いました」とまとめた。
ミクロの集合体が渋谷を国際都市化していく場をSFWで提供していきたいなど、今後のSFWや渋谷のビジョンについてアイディアを交換し合う会となった。