札幌市は24日、結婚式場の披露宴に出席した27人が、食中毒症状を訴えたと発表。
従業員からノロウイルス
市保健所によると、今月6日『the Terrace』(札幌市中央区)で開催された披露宴の出席者53人のうち、27人が下痢、おう吐、発熱などを発症。
保健所が検査した結果、従業員と発症者からノロウイルスを検出した。
そのため、式場が提供した食事が原因のノロウイルス集団食中毒と断定。
式場に対して、3日間の営業停止を命じた。
別の披露宴でも40人発症
また、今月1日にも、別の披露宴参加者40人が、食中毒症状を訴えていたことも判明。
このとき、出席した乳児が便を漏らしたが、ノロウイルスに効果が薄いエタノールで消毒した。
この影響から、従業員がノロウイルスに感染し、6日の集団食中毒につながったと保健所はみている。
なお、ノロウイルスには、家庭用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が効果的。
濃度は、0.1～0.5％の範囲内で消毒することが推奨されている。
マニュアルの見直しなどを表明
式場の運営会社は、ホームページで「体調を崩されたお客様とそのご家族の皆様には、多大なるご心労とご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
また「館内厨房および関連箇所の消毒を徹底するとともに、マニュアルの見直し・管理体制の再構築を含めた再発防止策に、全社一丸となって取り組んでまいります」などとコメントした。
