大阪・関西万博の住友館は19日、パビリオンのアテンダントユニフォームを発表。デザイナー大野陽平氏が手掛け、環境配慮型素材を採用した革新的なデザインが特徴。2025年1月の外観公開時に、ユニフォーム全体も披露される予定である。
環境と機能性を融合させた先進デザイン
ユニフォームには、住友グループの環境技術が活かされている。素材には、住友商事グループが全国の小売店で独自に回収したペットボトルを再生した特殊長繊維用ペレット「bottlium」を使用。また、住友化学が開発した温度調節樹脂「コンフォーマ」を採用し、快適性と省エネルギー性を両立させている。
デザインを手掛けた大野陽平氏は、「独自性のあるフォルム作りと実用性」をコンセプトに、古今東西のアート、建築、彫刻からインスピレーションを得て制作。ジャケットには森や自然、いのちをテーマにした特徴的なプリーツを採用し、独創的なシルエットを実現した。
ユニフォームは2種類用意され、ジャケットやパンツ、カットソーを用いたスーツスタイルと帽子、シューズなどを共通デザインとしている。インナーには、長期的な運営における機動性を考慮し、首元に「襟風の切り替え」を配した接遇スタッフらしいフォーマル感も演出。
帽子は1955年創業の老舗ブランドHaute Mode Hirataのsaki et showとコラボレーション。シューズは1956年創業のAPOLLO co.,ltdとYOHEI OHNOのシューズを手掛けるSellenatelaデザイナー榎本郁栄氏が共同開発した。
住友館では、国内外で活躍する様々なクリエイターやアーティスト、企業と共に展示コンテンツやオフィシャルグッズなどの開発を進めている。人々の心を動かし、未来への希望を創出できる展示や、夢のあるエンターテイメントの実現を目指す。