長崎県教育委員会は、2023年度の教師による体罰件数を公表。
被害者が97人おり、中には鼓膜損傷のけがを負った生徒もいる。
体罰によるけが9人
長崎県教委によると、2023年度、公立の小中高校で体罰を受けた児童・生徒は97人。
けがをした児童・生徒も9人いる。
なお、中学生1人は、教師に左頬を平手打ちされて、鼓膜損傷に。
それ以外の8人についても、打撲やアザができるけがをした。
22人の頭をたたく
体罰を行った教師は、25人。
中には、22人の児童の頭をたたいた小学校教師がいる。
さらに、児童・生徒を投げたり、転倒させたりした教師も。
50代以上が圧倒的
県教委の担当者は、トレンドニュースキャスターの取材に「いまだに、感情に任せた指導を行っている教師が、一定数存在する」とこぼす。
また、体罰を行っている教師は、50代以上が圧倒的に多い。
ただ、体罰教師24人に対する処分は、一番軽い訓告(文書訓告・口頭訓告・厳重注意)にとどまっている。
「処分が甘すぎ」問題
「ひき殺されて来い」などと、生徒に暴言を浴びせた教師だけが、減給1か月。
なお、ネット上では「公務員に対する処分が甘すぎる」といった声が多くあがっている。
自治体は、職員に対する注意喚起と抑止効果を狙って、処分を公表。
しかし、その中身について世間から批判を浴び、結果として電話が殺到するケースもあるという。