大阪府豊中市は29日、生徒に「殺すぞ」などと発言した市立中学校教諭など、3人の懲戒処分を公表した。
部活ミーティングで「殺すぞ」
豊中市教育委員会によると、市立中学校の男性教諭(43)は昨年8月24日、勤務校のグランドで部活動後にミーティングを実施。
その際に、部員全員の前で、一人の生徒に対して「殺すぞ」と発言した。
当該生徒が笑っていると、教諭が一方的に判断したという。
教諭の勝手な判断
今年3月3日にも、同じ生徒が笑っていると教諭が勝手に判断し、「3回目やぞ。お前のことはこの中で一番信用していないんやからな」と発言。
生徒に精神的苦痛を与えた。
教諭は、減給1か月(10分の1)の懲戒処分となった。
暴行と暴言
また、市立中学校の男性指導教諭(44)は、今年2月15日に遅刻してきた生徒を廊下で叱責し、左耳辺りを叩き、下唇をつまんだ。
男性教諭は、当該生徒が約束を守らなかったことに腹を立てており、「口いらんやろ」などと暴言も浴びせた。
この教諭は、減給6か月(10分の1)の懲戒処分に。
保護者の前でも…
さらに、市立小学校の女性講師(60)は昨年11月の三者面談の際に、児童に対して保護者の目の前で「知的障害児学級に入ることになる」と発言。
また、今年1月の給食配膳時には、講師は同じ児童に「嫌そうな顔をしている」と言い、頭を叩いた。
この講師は、戒告の懲戒処分となった。
「処分軽すぎ」
豊中市教委は、3人の教職員が、地方公務員第33条(信用失墜行為の禁止)に違反したと判断。
なお、ネット上では「生徒に『殺すぞ』と発言しているのに、減給だけってあり得ない」、「暴言・体罰じゃなくて、脅迫・暴行の犯罪行為やぞ」。
さらに、「相変わらず公務員の処分は軽すぎ」といった声があがっている。