神奈川県教育委員会は22日、教職員の性犯罪や性暴力が多発しているとして、緊急メッセージを出した。
教育の根幹を揺るがす事態
神奈川県教委によると、今年度懲戒処分を受けた教職員は18人で、うち11人が性犯罪や性暴力等によるもの。
不祥事ゼロ運動を始めた2006年以降で、最多となった。
そのため、教委は「教育の根幹を揺るがす事態」と極めて重く受け止めているとしている。
また、「子どもへの性犯罪・性暴力等は、子どもの尊厳を深く傷つけ、その後の人生を大きく損ない、一生涯消えることのない深い傷を心と体に刻む卑劣な行為」と訴えた。
生徒の安心を守るべき存在
その上で、教職員へ
- あなたは、生徒の心と体の安全・安心を守るべき存在であることを自覚してください。
- 不祥事は他人事、自分とは関係ないと考えず、あなた自身にも起こりうることを、改めて認識してください。
- 一人の教育公務員として、高い倫理観を持って、職務の内外にかかわらず、自律した行動を心がけてください。
と呼びかけた。
埼玉や東京でも同様の状況
なお、神奈川県では、今月13日だけでも、茅ヶ崎市内の歩道で女性にわいせつ行為を行った県立高校教諭など、3人の教職員が懲戒免職処分となっている。
しかし、これは神奈川県だけの問題ではない。
特に、埼玉県や東京都でも同様の状況が続いている。
22日には、大分県や福島県でも、わいせつ教諭が懲戒免職となった。