高島屋のオンラインストアで販売された冷凍クリスマスケーキが、一部崩れてしまった状態で配送された問題。
高島屋は、本日午前11時半から、代表取締役専務 営業本部長の横山和久氏が出席し、会見を行った。
問い合わせ1,207件
横山氏は、まず今回の件を謝罪した上で「商品の製造委託先、および配送委託先に対して調査を行ったが、明確な原因を特定することができなかった」と語った。
該当の商品〈レ・サンス〉ストロベーリーフリルショートケーキ(税込5,400円)は、計2,879個販売された。
また、購入者に直接電話し、26日午後8時時点で、1,046名と連絡が取れたという。
なお、26日午後8時現在で、破損が確認できたのは807件、問い合わせは1,207件に達した。
製造委託先問題なし
製造委託先(株式会社ウィンズ・アーク)への調査結果としては、①商品製造後の冷凍保管期間中の温度管理、およびサンプル検査における中心温度は適切であった。
②製造工程において、昨年と凍結時間に変更があったものの、事前の凍結試験や実際のサンプル検査において、問題はなかったとわかった。
配送業者も適切管理
さらに、配送委託先(ヤマト運輸株式会社)における調査では、①製造工場に集荷を行った段階、埼玉県の羽生営業所にてクールボックスに積み替えた段階、埼玉県の仕分け基地に輸送した段階、全国の仕分け基地に届いた段階の全てにおいて、規定の温度で管理されていた。
②集荷に使用した、車両の故障等はなかったことが判明。
再発防止へつなげる
その上で、高島屋は「これらの調査報告を受け、総合的に確認いたしました結果、誠に遺憾ながら原因の特定をすることは不可能という判断に至りました」。
「しかしながら、生産から流通を含め、商品をお客様のお手元にお届けするまでが販売者である弊社の責任であり、本件に関してもお客様に対する全責任は弊社にございます」。
「また、本件の原因を特定できるような管理体制を構築できていなかったことも、弊社の問題であったと捉えております」。
「今後、製造からお客様へのお渡しまでの管理体制の改善に向け、サプライチェーンの各階のお取引先との関係を強化し、協働で取り組むことにより、再発防止につなげてまいります」とコメントした。