福島県いわき市は、8日夜からの大雨で少なくとも1,050棟の住宅が、床上まで水につかる被害が出たと発表。
調査が進むと被害を受けた住宅はさらに増える見込みで、市職員が10日も休日出勤し、確認を進めている。
国宝も浸水
今回の大雨では、特にいわき市内郷地区の被害が大きかった。
また福島県内で唯一、国宝に指定されている建造物で、いわき市内郷白水町にある「白水阿弥陀堂」は、今回の大雨で200メートルほど離れた場所を流れる川があふれて境内が浸水。
水災が含まれておらず…
被害があった地域では、水がひいた9日朝から、住民が片づけに追われている。
ここに来て被災者の頭を悩ませているのが、家を復旧されるための費用。
市内に住む40代男性は、トレンドニュースキャスターの取材に「加入している火災保険の証券を確認したが、水災が含まれていなかった」。
「家を新築したとき、大手ハウスメーカーの担当者から『火災保険は安いプランで十分です』との説明があったが、それを信じたことを後悔している」と語った。
加入証券チェックの必要性
一般的な火災保険では、補償内容によって、保険料が大きく変わってくる。
なお、「火災、落雷、破裂・爆発」のときに限り、適用されるシンプルプランに加入しているひとも多いという。
仮に「水災」に対応したプランに加入していたとしても、「床下浸水」は対象外といったこともある。
自身が住んでいる地域のリスクを考えた上で、保険証券をチェックしたほうが良さそうだ。