6月1日午前11時40分ごろ、福岡県糸島市の県立糸島農業高校で、30人が体調不良を訴えた。
高校では午前9時20分ごろから、体育祭の練習を行っていたという。
トレンドニュースキャスター取材班は、地元消防と教育委員会から話を聞いた。
30人が体調不良
糸島市消防本部は、トレンドニュースキャスターの取材に「午前11時40分ごろ、学校関係者から、体育祭の練習をしていた生徒1人が、熱中症の疑いで体調を崩しているとの連絡が入った」と話す。
消防が駆けつけたところ、合わせて30人が体調不良を訴えていることを確認。
午後2時現在、救急車9台、消防車1台、ドクターヘリが出動。
救急車は現場待機
なお、ドクターヘリは、天候不良のため、飛行不能となったが、救急車は引き続き現場に残っている。
現場では、トリアージが行われており、重症3人、中等症10人の計13人を、糸島市内と福岡市内の病院に搬送。
17人が軽症だという。
暑さ指数が重要
福岡県教育委員会高校教育課は、取材に「県立学校には、毎年4月末には熱中症事故防止に関する通知を出している」。
「そこには、こまめな水分補給、定期的な休憩を取ることなどが書かれている」と話す。
また、「暑さ指数などを参考に危険性が高い場合には、躊躇なく計画を変更するように求めているが、最終的には学校の判断」と言う。
さらに、「教委には学校から連絡も入っているが、現在現場対応を最優先している状況」と述べた。
気象台によると、糸島市の気温は午前11時前に26.9℃を観測。
湿度は、80%に達していたという。