糖尿病は、日本で約1100万人かかっていると言われている。
成人だけで考えると、6人に1人が糖尿病なのだ。
糖尿病は発見が遅れると、命に関わることもある。
今回は、どうすれば糖尿病だと、早く気づけるのかについて解説する。
よく喉がかわく
最近暑くもないのに、よく喉がかわいて水を飲むということはないだろうか。
糖尿病になると、血糖値が上がる。
![](https://image.kingsoft.jp/starthome/trendnewscaster/2023-05-10/db249190630696196d1a1903f751d179_lg.jpg)
血の中の糖分が多くなるので、ベタついている。
そうなると血を薄めないといけないので、水分が欲しくなるのだ。
尿にいく回数が増える
喉がかわくと、水分をたくさんとるので、普段より血液の中の水分の量が増える。
血の中の血糖の濃度を下げるためには、水分はとったほうが良い。
![](https://image.kingsoft.jp/starthome/trendnewscaster/2023-05-10/221a29b1d3b57db61f1d5276500a1135_lg.jpg)
しかし、身体にとっては必要な水分量よりも、はるかに多くの水分が身体の中に入ってしまうのだ。
そのため、尿として体外に出ていくので尿の回数が増える。
体重が減る
本来、糖分は血液中から体内に取り込まれて身体の栄養になる。
糖尿病になると体内に糖分が取り込まれなくなり、血糖が高くなるのだ。
![](https://image.kingsoft.jp/starthome/trendnewscaster/2023-05-10/e3cb7d870d63a83be2be07eb4359bdc8_lg.jpg)
そうなると、身体の栄養にするための糖分が不足する。
栄養不足となれば、筋肉や骨などが溶けて栄養にするしかなくなる。
ますます痩せてしまうことになるのだ。
足先がしびれる
糖尿病になると、手足がしびれやすくなる。
初期症状としては、原因不明だが足先からしびれることが多い。
![](https://image.kingsoft.jp/starthome/trendnewscaster/2023-05-10/aa2dd937130358ac60102e70dffbdb66_lg.jpg)
ぴりぴりとしびれるほかに、触られている感覚がなくなることもある。
このような症状を放置していると、血流がますます悪くなってしまう。
その結果、足が腐りやすくなってしまい、場合によっては足を切断しなければならない。
目がかすむ
血液中の糖分が多くあると、血管がつまりやすくなる。
目の血管は、非常に細いために障害を受けやすい。
![](https://image.kingsoft.jp/starthome/trendnewscaster/2023-05-10/7f551896c67e84a7473e0ea2553aeb04_lg.jpg)
この細い血管がつまることで、目がかすんだり、蚊が飛んでいるようなものが見えたりする。
初期症状があればすぐに医療機関へ
糖尿病は放置していると、全身に影響を与えて命を落とすこともある。
糖尿病は初期に発見できれば、薬物療法だけでなく、生活習慣を改善するだけで改善することも多い。
![](https://image.kingsoft.jp/starthome/trendnewscaster/2023-05-10/cc804efa4a8604afc22780aad377fddd_lg.jpg)
6人に1人はかかる疾患であり、他人事ではない。
早期発見して、適切な対応を取るようにしよう。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。