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冬こそ注意!乾燥する時期の加齢臭対策とは


 寒い日が続き、空気も乾燥して汗を掻かない時期、汗っかきの人にとっては助かりますよね。汗の臭いを気にする必要もなくなります。

 でも、これで体臭の心配はいらない……ということにはなりません。実は、冬こそが加齢臭に気をつけなければいけない季節なんです。

 今回は看護師の大木アンヌさんに、冬の乾燥した時期の加齢臭対策について話をお聞きしました。


■まずは症状を自覚

「人間の皮膚には無数に毛穴があり、その奥には皮脂腺が存在します。皮脂の分泌は、体の表面から水分が蒸発するのを防いだり、紫外線から身を守ったりと、バリア機能を果たしています。

しかし、40歳前後になるとこの皮脂の分泌にある物質が混じり始めます。それが、ノネナール。これこそが、加齢臭の原因となる物質です。

ですから、加齢臭が発生するのは、毛穴の多い部分ということになります。頭や首、胸や脇などです。自分ではなかなか自覚しにくいので、ケアを怠り、知らず知らずのうちに漂わせてしまうケースが多いです」


■しっかり保湿

「冬に加齢臭が増えてしまう理由のひとつに、発汗の減少が挙げられます。汗を掻かなくなることで臭いが薄れ、逆に加齢臭が際立ってしまうからです。

そしてもうひとつが、空気の乾燥によるもの。皮膚の乾燥を防ごうとしてバリア機能が働き、余分に皮脂を分泌させてしまうからです。予防するには、しっかりと乾燥対策を行うこと。まず風呂で各箇所を念入りに洗い、上がったら必ずローションなどで保湿しましょう」


■洗濯をこまめに

「汗を掻かないからと、お風呂に入らないのはもってのほか。洗濯を疎かにすることすらも、加齢臭の原因になります。

ノネナールは脂なので、水に溶けにくい。ただでさえ洗濯しても落ちにくいのに、それを放っておいたら大変なことになります。しかも、コートなどは、クリーニングに出すのもワンシーズンごとでしょうから、どんどん臭いのもとを溜め込んでいることになります」


■納豆で加齢臭予防

「ノネナールの発生は、生活習慣とも深く関わりがあります。ストレスは、その大きな原因に。だから、寒いからといって、部屋に閉じこもってばかりいるのはよくありません。外に出て気晴らしすることが大事。

食べもので言うと、肉料理などの動物性脂肪の過剰摂取も、ノネナールを増加させてしまう原因になります。防ぐためには、抗酸化物質を多く含んだ食品を摂取すること。特に、大豆に含まれるサポニンには高い抗酸化力が見込めます。

ですから大豆製品である、納豆や豆腐などはお勧め。納豆にも臭いがありますから、臭いをもって臭いを制す、といったところでしょうか」


 男性を対象にした話でしたが、もちろん女性にも加齢臭はあります。女性ホルモンの分泌が減少してくる40代あたりから気になり始めます。自覚がなかなかできないものなので、もし御夫婦であれば、互いの臭いを確認し合って改善するのもいいかもしれませんね。


【取材協力】

大木アンヌ・・・ルーマニア人ハーフの看護師。家庭や恋人同士で使える簡単な医療の知識を少しでも伝えていくため、ライターとしても活動中。

【記事提供:リアルライブ】
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