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批判も渦巻いたが、視聴率は及第点だった窪田正孝主演ドラマ「デスノート」


 まさに、今最も旬である俳優・窪田正孝が民放地上波プライム帯(午後7時〜11時)の連続ドラマ(特撮ドラマは除く)で、初めて主演を務めた日本テレビ「デスノート」(日曜午後10時30分〜)の最終回(第11話)が9月13日に放送され、14.1%(数字は以下、すべて関東地区)の好視聴率で有終の美を飾った。

 同ドラマの原作は、03年12月から06年5月まで「週刊少年ジャンプ」で連載された人気漫画「DEATH NOTE」(原作・大場つぐみ/作画・小畑健)。06年には藤原竜也(夜神月役)、松山ケンイチ(L役)のキャストで前編、後編に分け、「デスノート」として実写映画化され、合計の興行収入が80億円を超える大ヒットとなった。06年10月から07年6月まで、日本テレビで「DEATH NOTE」としてアニメ化もされた人気作だ。

 それだけに、ファンの注目も非常に高かった。ドラマでは月役を窪田、L役を山崎賢人が演じたが、原作とはキャラクター設定や一部ストーリーが違うとあって、ネット上では「原作とは違う」といった主旨の批判も噴出。また、「映画のキャストの方が良かった」との意見もみられたが、視聴率的にはまずまずで、来年に続編映画「デスノート 2016(仮)」が公開されることが明らかになった(キャストは未定)。

 同ドラマは、初回=16.9%で好スタートを切ったが、第2話で12.3%と急落。第3話では8.7%と1ケタ台にまで落ち込んだ。第4話では10.6%と2ケタ台に戻したが、第5話で8.2%と再び1ケタ台に転落。しかし、以降、第6話=10.2%、第7話=11.6%、第8話=11.4%、第9話=11.7%、第10話=11.4%と安定。最終回では初回に次ぐ高い視聴率を弾き出した。

 7月期の連ドラは好調の「花咲舞が黙ってない」(杏主演/日本テレビ/水曜午後10時〜)以外は、各局とも、苦戦をしいられた。そんななか、「デスノート」の全話平均視聴率は11.55%で、十分及第点。同枠は4月期から新設されたドラマ枠の第2弾。第1弾の「ワイルド・ヒーローズ」(TAKAHIRO主演)は全話平均8.7%と1ケタ台に終わったが、「デスノート」が2ケタ台を獲ったことで、新ドラマ枠は一定の成果を見せた。10月期の第3弾「エンジェル・ハート」(上川隆也主演)にも期待が懸かるところ。

 日テレでは今クール、「ど根性ガエル」(松山ケンイチ主演/土曜午後9時〜)はズッコケたが、「花咲舞が黙ってない」と「デスノート」は2ケタを死守。頭を抱えるばかりの他局をシリ目に、完全なひとり勝ち状態となった。

(坂本太郎)

【記事提供:リアルライブ】
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