
売春あっせんなどの罪で起訴されて服役中のラッパーで音楽界の大物プロデューサー、パフ・ダディことショーン・コムズ受刑者(56)が12日、収監先の米ニュージャージー州フォート・デイックス連邦刑務所で頭部を負傷し、病院に緊急搬送されたと報じられた。命にかかわる負傷ではないと伝えられている。
米オンラインメディアTMZやニューヨーク・ポスト紙などによると、同受刑者は10日深夜に2段ベッドの上段に頭を強く打ち付け、医療対応が必要な事態だったことから深夜1時頃に近隣の医療施設に搬送されたという。搬送当時は意識があり、会話はできる状態だったと伝えられている。治療を受けて日の出前に刑務所に戻っており、現在は回復傾向にあるという。
負傷の原因や状況など詳細は分かっておらず、代理人は報道を承知していると述べたうえで「状況の確認を進めている」「健康と安全が何よりも優先されるべき懸念事案」とニューヨーク・ポスト紙にコメントしている。
2025年に行われた裁判で2つの罪で禁錮50カ月の実刑判決を受けて服役中の同被告をめぐっては先月、米NBCニュースが刑務所内に高級酒や携帯電話などを持ち込み、刑務所内で利用できる口座に報酬を振り込んで他の受刑者に掃除など身の回りの世話をさせたり、提供される食事とは別に自身のための食事を作らせるなどの違法行為を行っていたと報じれたばかりだった。
かつて築いた莫大(ばくだい)な資産をもとに「至れり尽くせり」のぜいたくな生活を刑務所内でも送っていると批判された同受刑者は、一連の報道を受けて独房に戻され、刑務所規則に違反した疑いがあるため刑期短縮が取り消されたと報じられている。(千歳香奈子通信員)
