
米映画「スター・ウォーズ」シリーズの生みの親として知られるジョージ・ルーカス監督(82)が、米ロサンゼルスに新設された自身の美術館「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」に関するインタビューで「あと3本『スター・ウォーズ』を作るつもりだった」と告白した。
ルーカス美術館の開館を特集した米CBSの番組「サンデーモーニング」に共同設立者である妻で実業家のメロディ・ホブソンさんと共に出演したルーカス監督は、17年間に及んだ壮大なプロジェクトについて振り返るなかで、引退の決めてとなった理由を明かした。
20日の番組放送後にオンラインで公開されたロングインタビューで、ルーカス監督は映画製作から身を引いたのは自らの美術館を建設するという夢を追求するためだったと話し、2005年公開の「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」を最後に監督業から退いた理由を振り返った。
一方で、「(引退前に)あと3本作るつもりだったが、時間が足りなくなっていることに気づいた。どうしても博物館を作りたかったんだ」と未練も口にし、もし実現していればルーカスフィルムをディズニーに売却することなく、自らが構想していたエピソード7~9に該当する続3部作を作っていたかもしれなかったことを明かした。
番組ではホブソンさんが、「彼を死なせかねないほど過酷なものだった」と、ルーカス監督の美術館建設にかける並々ならぬ情熱と苦労を明かす場面もあった。
「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」(1977年)を皮切りに4作品でメガホンをとり、「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」(1980年)と「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」(1983年)では脚本と製作総指揮を担当したルーカス監督は、2012年にルーカスフィルムと同シリーズの全権利を40億ドルでディズニーに売却。それ以降、ルーカス監督が関与しない形で6本の映画と複数のストリーミング配信シリーズが製作されてきたが、これまで自身の構想による続3部作のアイデアについて語ったことはなく、ディズニーに売却されるまで具体的な計画が動き出すこともなかった。
同シリーズは来年、第1作の公開から50周年となることを記念してオリジナル版の再上映などが予定されている。
ルーカス監督が映画製作の代わりに情熱を注いだ美術館は、22日に開館。それに先立って19日に行われたオープニングナイトには、俳優ハリソン・フォードやレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、スティーブン・スピルバーグ監督ら豪華スターや巨匠が集結し、イラストや映画のコンセプトアート、小道具など4万点以上のコレクションを収蔵する美術館のオープンを祝った。(千歳香奈子)
