
「もうひとつの人生」をテーマにしたオムニバス映画「人生の詩(うた)いかた」の出演者が6日、発表された。25年に制作され、国内外の映画祭で上映された短編「Sing with me」(中村優一監督)に加え、新たに「DREAM BOX」「私のおうち」(ともに塚本連平監督)の2本が制作される。
「DREAM BOX」はワンシチュエーション・サスペンス。一つの空間に集められた8人が「30分以内に生き残る1人を決めてください」というルールを告げられる。DION、賀集利樹、西尾聖玄、津留一輝、中村みずき、ぎぃ子、五阿弥ルナ、池田有希子、中村優一と、映画やドラマ、舞台で幅広く活躍する俳優陣がそろった。
脚本はNHK BS「舟を編む~私、辞書つくります~」やNHK「これは経費で落ちません!」などを手がけた蛭田直美氏が担当した。「この物語が現実になりませんように。でも、この物語のような人の心と心が起こす奇跡は、きっと毎日、どこかで誰かの現実の中に、ひそやかにきらめいているのだろうな、と思いながら書きました」とコメントを寄せた。
「私のおうち」は児童養護施設で育った少女とコーチング講師の対話を描く。19歳の主人公・中田ひかりを、「Seventeen」専属モデルの宮迫翠月が演じる。映画初主演となる。コーチング講師のマイケル桐山役はDIONが務める。
原作の田中れいか氏は、自身も児童養護施設で育った。「経験を伝えるなかで『生い立ちは人生の一部であって、その人のすべてではない』と感じてきました。その思いを丁寧に受け止めてくださる制作チームのみなさんと、対話を重ねながら映像にできることを心強く感じています。過去を消すのではなく、自分なりに受け止めながら、自分が納得できる人生を選んでいく。この作品が、自分や身近な誰かの人生を少し違う角度から見つめるきっかけになればうれしいです」とコメントした。
2本ともにメガホンをとるのは、放送中の話題作、TBS「Tシャツが乾くまで」で演出を務めた塚本連平監督。「私のおうち」では脚本も兼ねる。蛭田氏とタッグを組む「DREAM BOX」について「すばらしい作家の本で、すごくおもしろい。その枠でその予算で、その勢いでしかできないものを心がけましょう」とコメントした。
切なくも優しい兄弟愛を映した「Sing with me」では、映画初出演初主演だったDIONが弟クリスを、ともに夢を追う兄マイクをパース・ナクンが演じた。新作2本の制作にあたり、クラウドファンディング(CF)が実施される。「Sing with me」で監督を務め、「DREAM BOX」にも出演する俳優中村優一は「主演のDIONをはじめ、大切な仲間たちと映画を撮りました。ぜひ上映に向けて、皆さんのお力をお貸しください。よろしくお願いします」と話した。
