
女優武田久美子(58)が、23年ぶりとなる写真集「Sango」(講談社)を9日に発売する。
1980年代から女優、モデルとして活躍して、21歳だった1989年(平元)の写真集で披露した“貝殻ビキニ”が社会現象ともいえる話題を呼んだ。現在は米サンディエゴを拠点に生活するが、写真集撮影のため日本に帰国。3月に沖縄・石垣島で5日間にわたる撮影に臨んだ。58歳になった今も衰えない美しさの秘訣(ひけつ)や23年ぶりの撮影にかけた思い、そして子育てについて聞いてみた。3回にわたって連載する。【小谷野俊哉】
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きっかけは、40年来の付き合いになる男性誌の女性編集者の友人だった。1年前、その友人が武田の自宅を訪れ、昔のアルバムを開いて話が弾んだ。
「17歳ぐらいから一緒にロケに行って、世界中いろいろなところで写真集を作ってきた友人なんです。もう40年来、家族ぐるみで付き合っています。ロケ現場の写真がたくさん出てきて、紙焼きの写真を見ながら『懐かしいね』って話していたんです。彼女は今も現役で同じ仕事をしていて『またやれば』と言われたんです。最初は『そうね』というぐらいだったんですけど、そこから11カ月たって、今日に至りました」
昨年の11月に出版社が決まって、12月に日本に帰国して打ち合わせ。撮影スタッフ、衣装を決めていった。限られた日本滞在期間で撮影を行うため、事前準備を徹底した。撮影場所に選んだのは沖縄・石垣島。今年3月に5日間かけて、納得いく写真を撮ってもらった。
「私はアメリカに住んでいますので、次に日本に来た時は、すぐに撮影できるようにと、しっかりと手はずを整えていただいたんです。久しぶりの撮影でしたけれど、とても楽しかったです。緊張もしなくて、まるで先月も撮影していたかのような感覚でした。『私、永遠にできるのかしら』って思いました」
23年ぶりの写真集。グラビア撮影自体が23年ぶりだった。午前3時半に起床して、午前6時に集合の日もあった。
「撮影のためだからと、特別なボディーメイクをしたわけではありません。以前から健康と体形の維持を意識した生活を続けていました。ただ、一つだけ大きな制限を設けました。お酒を1カ月半ぐらい、全く飲みませんでした。今までそんなに長くやめていたことはなかったんですけどね。ホテルに入ったその日から撮影したり、年齢的にはできないんじゃないかと思うようなハードなスケジュールでした。でも、お酒をいただいていなかったので、できました」
できあがった写真集「Sango」の出来栄えは「100点」だという。
「久しぶりの大仕事というか、23年ぶりに出すものですから。今まで写真集を買っていただいていたファンの方ががっかりしないように、パワーアップした自分を見せたくて頑張りました。あえて自分から言いますけど、日本は『何歳で』といった、とらえ方が多いじゃないですか。私というより、この年齢、58歳の人がというとらえ方をしたら、100点だなって自分で思いました」
89年には、貝殻ビキニの表紙の写真集「My Dear STEPHANIE」を発売した。当時21歳だった武田の姿は大きな話題となり、30年以上たった今も「貝殻ビキニ」の話題が出る。
「貝殻写真集は『伝説の』って言ってくださるんですけれど、本当に何のコンセプトもなく撮影したんです。撮影前夜の食事会で出されたホタテを見て『水着と同じ面積だね』って。水着ばっかりのカタログじゃないんだから、何かこの面積に変わるものはないのかしらって言ったら、そこにいたスタッフの方がひらめいたんです」
撮影した時点では、まさか後世まで語り継がれるとは思っていなかった。
「実際に撮影して、そんなに話題になると思わなくて、そのまま貝殻は捨てて帰ってきたんです。写真集を発売する段階で、表紙に使える写真がなかなか決まらなかったんです。撮った写真を見て『これぐらいかな』って出てきたのが、あの写真だったんです。それを思いっきり(画角を)寄って使ったのが、貝殻ビキニなんです。今でも、必ず聞かれることなので面白いなって思います(笑い)。そんなにインパクトがあるのかなって。自分にしてみたら、当時は何とも思っていなかったんですけどね」
(続く)
◆武田久美子(たけだ・くみこ)1968年(昭43)8月12日、東京都出身。81年「第2回東大生が選ぶアイドルコンテスト'81」優勝。82年、映画「ハイティーン・ブギ」ヒロイン。89年(平元)に写真集「My Dear STEPHANIE」発売。99年に米男性と結婚し、米サンディエゴ在住。16年に離婚。家族は長女ソフィアさん(23)。158センチ、スリーサイズB85-W58-H82センチ。血液型A。
