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渡辺えり、水谷八重子さんから「二人芝居を一緒に」と言われたこと明かす 共演から交流続く


【写真】新派135年記念6月喜劇公演「三婆」で共演する、左から波乃久里子、渡辺えり、水谷八重子さん(2023年4月撮影)

8月28日に87歳で亡くなった劇団新派の女優水谷八重子さんについて、女優、劇作家渡辺えり(71)が2日までに日刊スポーツの取材に思い出を語った。

渡辺は23年6月の舞台「三婆」で新派公演に初参加し、25年の同作にも出演。八重子さん、波乃久里子と共演した。

渡辺は「『三婆』で八重子さんとご一緒させていただき、お互い音楽が好きということもあってとても気が合いました。八重子さんは歌われますし、私も音楽をやっているので、毎回コンサートにも来てくださいました」と話した。渡辺が主宰する「オフィス3○○(さんじゅうまる)」の公演やライブに足を運んでくれたそうで、昨年6月の「少女仮面」公演には、下北沢の小劇場、ザ・スズナリを訪れた。渡辺は「驚きました! 八重子さんがスズナリに来てくださったんです」と、うれしそうに話してくれた。

交流が続く中、新作の話が持ち上がっていたことを明かした。「『二人芝居を一緒にやろう』とおっしゃってくださいました。(24年4月に)舞台『さるすべり』を見にいらした時におっしゃっていただいたんです。ただ、今年5月に入院されたのでかないませんでした」と明かした。渡辺は「私は八重子さんを、NHK『若い季節』に出ておられた時から見ていました。まだドラマを生放送でやっていた時のことです。小さい時から見ていた方ですから、そんな人から『一緒にやろう』と言われてびっくりしちゃいました」と話した。

入院先からは電話をもらったという。「『せりふが覚えられなくなっちゃって』とはおっしゃっていたんです。でもお元気なお声だったので『でもお元気じゃないですか』なんて話していたほどでした。まさかお亡くなりになるとは思ってもいませんでした」。

八重子さんの演者としての魅力について、渡辺は「その場にいるリアリティー。役になって、そうにしか見えないこと」とした。「三婆」で八重子さんが元芸者という背景を持つ女性を演じた時のことを「すごかったですよ。花道ですれ違うんですが、遠くから見てもそうにしか見えないんです。なかなかいないじゃないですか、元芸者の雰囲気を出せるなんて」と振り返った。続けて「百戦錬磨ですから、どんなことがあっても全部を受けてくれて、それが自然でした。私は袖に引っ込んだ時には、お芝居を一生懸命を見ていましたね。八重子さんと久里子さんのやりとり、本当に勉強させていただきました」。

渡辺は八重子さんの歌の魅力についても語った。昨年八重子さんは、母で初代水谷八重子さんをしのび、120回目の誕生日にコンサートを開催した。「歌がいいんですよね。あのハスキーボイスで、ジャズなんかも原語で歌われる。昨年のコンサートでは、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』を歌われたんですが、あまりに良くて泣いちゃいました」と話した。

渡辺は、脚本、演出、出演するミュージカル「シークレットステージ」(9月9~24日、東京・東京建物ぴあシアター)の稽古真っ最中。「八重子さんは新しい感覚をお持ちの方でした。シュールなものが好きで、洋物、和物も歌もおやりになった唯一無二の方だったと思います。私も八重子さんの精神を引き継いで頑張りたいと思います」と、決意を語った。

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