
男性3人組バンド、Mrs.GREEN APPLEの大森元貴(28)がNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~金曜午前8時)の4日放送回から作曲家いせたくや役で登場している。このほど日刊スポーツなどの取材に応じ、初の朝ドラ出演への思いを語った。
4月公開映画「#真相をお話しします」でtimelesz菊池風磨とダブル主演を務めて俳優デビューしており、今度は朝ドラの舞台へと舞い降りた。グループのライブを見たNHKのドラマ製作統括の目にとまってオファーを受けたといい「自分に務まるのかという思いはありましたが、うれしかったですし、すぐに『出たいです』という話をしました」と振り返った。
作中で北村匠海演じる柳井嵩が作詞する「手のひらを太陽に」の作曲を手がけた実在の作曲家いずみたくさんがモデル。「いせたくやはピュアで真っすぐで、音楽と芝居に誠実で愚直な少年だなという感想でした」と語り「戦後の時代で、たくや自身も時代に思うこともあるのかなと。音楽やピアノを表現したい、純粋に日本を明るくしたい。次の世代として新しい光が見えたらいいなという思いで演じていました」と語った。
撮影にあたっては体重を3~5キロほど増量した。「今、戻らなくてどうしようってなっています」と笑わせつつ、18歳から50代までを演じた初の朝ドラ撮影終え「今までは『どれだけ自分でいられるか』ということを突き詰めてきましたが、誰かになることも非常に興味深くて、そういう意味で言うととても楽しかったです」と力を込めた。髪の毛の襟足も短く切ったといい「ドライヤーが楽です。感謝しています」と笑った。
ヒロインを務める今田美桜は同学年で「刺激をもらっている」と語る存在。「現場を見ていても今田さんと匠海君のコミュニケーションがすごくすてきで。すごいなと感動していました」。ピアノを弾くシーンもあり「普段人前でしていないのでドキドキしました」と振り返り、よく見ていたという朝ドラ現場については「全てのクリエーティブ、スタッフさんの連携など物作りがファーストにある現場で素晴らしいなと思いました」と語った。
質疑応答では「多忙な中でチャレンジを続ける原動力」について問われる場面もあった。「自信が自分にないので、せっかく生きているなら楽しい方がいいという気持ちで生きているので」と話し「新たなものに挑戦させていただける機会は精いっぱいお返ししたいと率直に思っていて、スケジュールは忙しいですけど、心は忙しくなくて。1つ1つが本当に充実しているなと。でも満たされないところもあって、信念とずっと向き合っている。僕は楽しいですね。いろんな場があってその中でも『あんぱん』は特別でした」と語った。
撮影ではカフェに行くことも多かった。普段は周囲の目もあり「日常生活ではカフェに行けない」といい「圧倒的な日常を描くのが朝ドラなのかなと。なので『あんぱん』の撮影、早く来ないかなとか思っていましたよ」と笑顔を見せた。