
米俳優ハリソン・フォード(83)が、米バラエティ誌の最近のインタビューでキャリア初期に映画スタジオの幹部から「ハリウッドで成功する資質がない」ときっぱりと告げられていたことを明かした。
1966年に「現金作戦」で映画デビューしたフォードの週給はわずか150ドルで、その後は脇役やドラマのゲスト出演ばかりだったという。そんな駆け出し時代に、スタジオの新人タレント責任者から業界で成功するには改名してロックンロールの王エルビス・プレスリーのような髪型にすべきだと提案されたという。
しかし、フォードはそれを拒否。その後まもなくして仕事を辞めて大工に転職し、自分のやり方で成功をつかもうと決意したという。
フォードは77年に映画「スター・ウォーズ」のオーディションを受け、ハン・ソロ役に抜擢されて世界的人気スターとなった。同誌のインタビューでは引退の可能性についても言及し、「老人も必要とされることがある」と述べて引退の意思を改めて否定した。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)