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渡辺哲、DDTプロレス出場経験も 息子アントーニオ本多と組み坂口憲二と戦う


ひとり芝居「カクエイはかく語りきのインタビューに笑顔で腕を組む渡辺哲(撮影・小島史椰)

俳優渡辺哲(75)がひとり芝居「カクエイはかく語りき」(8月23、24日に新潟・柏崎市文化会館、9月9~15日に東京・下北沢ザ・スズナリ)を上演する。今太閤と呼ばれ国民的人気を博しながら、ロッキード事件で刑事被告人となり、1993年(平5)に75歳で亡くなった田中角栄元首相の生きざまを演じる。2018年(平30)にも上演した同作に、田中元首相が亡くなった時と同じ75歳になって、7年ぶりに挑む心境を聞いた。【小谷野俊哉】

◇◇  ◇◇

29歳で結婚。双子の息子がいる。兄の本多英一郎(47)は父と同じ俳優の道へ、弟のアントーニオ本多(47)はプロレス団体DDTを中心に活躍するプロレスラー。ハルクホーガン体操などのパフォーマンスで人気だ。

「僕はプロレスの試合に2回、出たことがあります。両国国技館で、お祭りみたいな試合があって、そこでやりました」

2013年(平25)8月17日に両国国技館で行われた「DDT万博~プロレスの進歩と調和~」で、息子のアントーニオのセコンドに付いた。

「タッグマッチだったんだけど、セコンドとして一緒に戦いました。相手側のセコンドに坂口憲二が付いてんです。お父さんがプロレスラーの坂口征二だからね。健ちゃんの兄貴の坂口征夫がプロレスラーで相手側にいた。阪口家が家宝にしている坂口征二さんのガウンとベルトを、僕が盗んだっていうストーリーを作って、その映像を後楽園ホールの試合の時にずっと流すんです。それで両国国技館でやって、向こうは坂口憲二が来てセコンドでやって、僕はアントーニオ本多のセコンドをやりました。で、セコンドなんだけど、いざとなったら出ていって相手を殴らなきゃいけない」

俳優なので、けんかのシーンも演じる。殴る演技もする。だが、プロレスは違った。

「僕、たたいたんですよ。ただ、人をたたくっていうのは俳優にはない事なんですよ。俳優はたたくふりをするだけだから、ダメなんです。プロレスは、絶対に当てなきゃいけない。なかなか当てることができなくてね、でもたたきましたよ。相手が、その技に対してリアクションするから痛かったと伝わりますけど、プロレスはすごい。相手の選手の足を引っ張ってリングの外に落として殴る時のコツは、相手をつかまえて、すぐに殴っちゃいけない。客が騒ぐので、それを受けてからやる。そうするとドーンと狂ったように沸く。そういうのが、ひとつの勝利です。赤井英和の娘の赤井沙希も、その時にプロレスデビューしましたね」

19年2月16日のDDT「マッスルマニア2019 in両国~俺たちのセカンドキャリア~」では、アントーニオ本多、坂口征夫、赤井沙希、アンドレザ・ジャイアントパンダ、純烈リーダー酒井一圭らと14人出場の「純烈新メンバーオーディション2019時間差入場バトルロイヤル」に参戦した。最後の4人に残ったが、酒井にコブラツイストで敗れて純烈のメンバー入りを逃した。

プロレスがゴールデンタイムで放送され、世帯視聴率20%を取っていた時代を知る世代だ。

「この間の東京五輪で柔道100キロ級金メダルを取ったウルフ・アロンが、新本プロレスに入りました。また、テレビでプロレス中継をやってほしいですね。当時の視聴率はすごかったですから。今はネットで試合を見られる。まぁ、昔からすれば信じられない時代が来たんですよね」

(続く)

◆渡辺哲(わたなべ・てつ)1950年(昭25)3月11日、愛知県常滑市生まれ。東京工大中退。75年「劇団シェイクスピア・シアター」旗揚げに参加。85年「乱」で映画デビュー。91年(平3)に映画「アンボンで何が裁かれたか」。双子の息子は俳優本多英一郎(47)とプロレスラーのアントーニオ本多(47)。181センチ。血液型A。

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