
女優遠野なぎこ(とおの・なぎこ、本名青木秋美=あおき・あきみ)さんが急逝したことが17日、分かった。45歳だった。自身のブログで発表された。
遠野さんは23年10月20日に更新された「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」で、自身の人生について語っていた。
自身の家族構成について「父、母、私、4人姉弟の一番上で、3つ下の弟、5つ下の弟、一回り下の妹ですね」と説明。6歳の時に子役として芸能界デビュー。経緯として「下の子たちが元々やっていて。それで私も最後に子役でやってみないか?って子役事務所の人に言われて」と当時を振り返った。
下の弟たちが先に子役をやっていたことについては「母の意向」とし、「私は母に相手にされてなかったので。3つ下の弟と5つ下の弟が優遇されていたというか。そういうものだと思っていた。子供の時から『どうせ私なんて』っていう卑屈になる癖があった」と語った。
その後、活動を続け、13歳には事務所移籍。仕事が増えていったことに対し、母は「素直に喜ぶっていうよりはうれしい反面、足を引っ張ったりみたいな、不思議な対応でした。暴力的な行動に出てみたり。基本的には虐待が常にあったので、私だけに対して。他の兄弟にはないんですけど。小学生の時には常に虐待行為があった。鼻血が出るまで殴られたり」と告白。
「それでもオーディションに行かなきゃいけなかったり。泣いたら目が腫れるので、ティーパックあるじゃないですか、お茶の。ああいうので『冷やしてなさい』って言って目に乗せて」と語った。
父については「全然そういうところには触れてなかったですね。そもそも家にあまりいなかったですし。大酒飲みで大工で。借金したりとか。そういう人間だったので、何が起きていたか多分、知らなかったと思います」と説明した。
当時の母の心中を察し「対女としての嫉妬とか、そういうストレスだったと思いますね、恐らく。母も女優になりたかったらしいんで。それが子供を早く…、10代の時の子なんですね、私が。だから子供を産んだことによって、自分の夢が絶たれたっていう。随分自分勝手な話で。そんなの自分の意思で立て続けてに4人産んでるわけですからね。そんなこと言われてもっていう話ですけど」とした。
「街録ch~あなたの人生、教えて下さい~」は、フリーランスのディレクター三谷三四郎氏が、さまざまなジャンルの注目人物に街頭インタビューするチャンネルで、著名芸能人から事件事故などの経験者まで登場。登録者数172万人を超える人気コンテンツとなっている。
自身のブログを通じ「このたび、遠野なぎこ(享年45歳)が永眠いたしましたことをご報告申し上げます」とした上で「故人の名誉のため、死因についてもご説明申し上げます。現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません」とした。
そして「ご心配の声を頂戴しておりますが、故人が生前大切にしておりました愛猫は無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております。どうぞご安心ください」と伝えた。