
囲碁の棋士、藤沢里菜女流本因坊(26)が夫の横塚力(よこつか・りき)七段(30)と13日、テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい」(日曜午後0時55分)に出演した。2人とも盤に向かっている時とは別の緊張があったのか、特に横塚はMC藤井隆に「あんまり見ないでください。もれそうです」と苦笑した。
お互いにタイトル獲得経験者というのは、囲碁界でもめったにない。囲碁棋士同士の「職場結婚」はよくあるが、これほどのビッグカップルはタイトル獲得通算41期の張栩(ちょう・う)九段と小林泉美七段(同12期)くらいだ。
特に藤沢はタイトル獲得26期と、女流棋士では現在2位。祖父は故藤沢秀行名誉棋聖、父は弟子を多く囲碁界に送り出している藤澤一就八段というサラブレッドでもある。昨年の獲得賞金が約3518万円都全体で4位と聞かされたMC井上咲楽は驚いていた。一方、横塚は東京理大卒と、囲碁界では珍しい大卒棋士だ。
2人は夫婦でありながら、ライバルでもある。実際に対戦することもある。昨年12月1日には30歳以下、七段以下の若手限定戦「第19期広島アルミ杯・若鯉戦」(広島市)の準決勝でぶつかった。横塚が勝ち、その勢いで優勝した。
「実は11月22日に藤沢里菜さんと入籍しました」と優勝スピーチで明らかにした画像が番組で流れていた。