ベテラン俳優中原丈雄、共演者から「全然できていないのに顔は初日から完璧に師匠。これがプロ」

映画「囁きの河」公開記念舞台あいさつに出席した中原丈雄

俳優中原丈雄（73）が12日、東京の池袋シネマ・ロサで、映画「囁きの河」（大木一史監督）の公開記念舞台あいさつを行った。

20年の熊本豪雨被害を描いた作品で熊本で先行公開された後、東京での公開を迎えた。中原は「首を長くして待っておりました」とあいさつした。

球磨川を歩くシーンをドローンで撮影した初日を振り返った中原は「高いところから撮影するので、相当広い所まで見えちゃう。みんな隠れていて、監督の声も聞こえない。延々と歩くんです。いつやめればいいのか分からない。そしたら後ろから軽トラが来て『中原さん、こんなところで何してんですか？』って。イノシシのわなを見に行くという人だったんですが、またその人が来て『中原さんまだ撮ってるんですか』って…」と笑った。

中原とともに船頭を演じた渡辺裕太は「船頭の稽古をさせてもらった。中原さんの顔を見たら、初日から、師匠の顔をしていた。全然できていないのに、顔はもう完璧に師匠の顔してるんです。これがプロの俳優さんか、と」と驚いていた。

ほか、三浦浩一らが出席した。