
元SKE48のタレント須田亜香里(33)は9日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演。政府が進める「2拠点地域居住」に言及する中で「運のいいことに能登で地震があった」と発言した自民党参院議員の鶴保庸介・参院予算委員長の言葉について、「違和感として伝わってきた」と、あきれた様子で口にした。
番組では、8日に参院選(20日投開票)の得和歌山選挙区に立候補している自民党候補の会合で、鶴保氏が語った内容について報じた。鶴保氏は、地震発生後に被災者が住む地域以外でも住民票の写しを取得できるようになるなど、政府が進める「2拠点地域居住」の取り組みに言及する中で「運のいいことに能登で地震があったでしょう」と発言。「金沢にいても輪島の住民票が取れるようになった」「やりゃあできるんじゃないか、という話になった。チャンスです」とも述べたが、深夜になって「被災者への配慮が足りず言葉足らずだった。深く反省し、陳謝の上、撤回する」とするコメントを出し、発言を撤回。9日午前には記者会見を開き、あらためて謝罪と発言撤回を表明した。
番組MCのフリーアナウンサー宮根誠司に「亜香里ちゃんも、いろいろロケとか取材に行くと思うが、被災地、石川なんかに行くと、涙ながらにまだ語られる方がいらっしゃいますよね」と、地震発生から1年半以上が経過した被災地の状況を踏まえて見解を問われると、「まだ(被災者の)傷は癒えていない状態で、この中でこういう発言が出るというのは…」と指摘。「切り取り方がこうなってしまったから、こう伝わったとかいう問題ではない。(鶴保氏は)『言葉足らずだった』とおっしゃっていますが、言葉足らずでもないし、いつも被災された方のことが心にあれば、こんな言葉は出ないよねというのが、違和感として伝わってきました」と述べた。
宮根は「国会議員の方は、そういう(被災者の)方々の助けになるのが、第一の仕事だろ思うんですけど…」と、被災者に寄り添っているとは思えない今回の発言に、納得できない表情で応じた。