
演歌歌手竹川美子(46)が、4月に発売した「海峡おんな船」がヒットの兆しを見せている。ビルボードチャート初登場11位、カラオケDAMの月間ランキングで16位になった。2003年(平15)に「江釣子のおんな」でデビュー以来、最大のヒットの予感に胸を膨らませる竹川に聞いてみた。【小谷野俊哉】
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「今回は本当に発売する前からお客さんの反応も良かったし、発売してからも今もずっと、やっぱりお客さんの反応はとても良くてですね。手応えをすごく感じています。作詞が拓保真美先生で、作曲は師匠の叶弦大先生なんですけども、ちょっと今までにないガツンとした感じの作品なので。私にとったら初めてですね、こういう王道な、すごい大きな歌っていうのは。ガツンとしたかっこいい作品っていうのは。詞の内容もいろいろなものが。名前には海がある。なんかこう勇ましい。こういう歌は初めてですね」
03年に24歳で「江釣子のおんな」でデビュー以来、切々と女心を歌い上げてきた。
「確かに今までは、ずっと切ない歌を歌ってきました。そして、その中で女性の芯の強さや優しさを表現してきました。今回の『海峡おんな船』では、強く生きていく気持ちを歌っています。こんな強さというか、自分のこの手で明日をつかむみたいな、そういうものはなかったので、本当に新しいものへの挑戦です」
初めて詞を渡された時に、その内容に共感する自分がいた。
「言葉がすごく力強いというか、インパクトがすごくありました。私も女性ですから弱いところもあるんですけど、その中でこの歌の女性は強く生きていくぞというものを感じました。そういった部分ですごく共感できますし、自身もそういう気持ちでありたいなって思いました。そんな気持ちを秘めながら、というか込めながら今回は歌わせていただいています」
ビルボード・ジャパンのチャートで初登場11位。
「売り上げとかラジオの出演回数、MVの再生数、あとはカラオケで歌われたも含まれる。それを総合した集計で、今回は急上昇して11位に入ってきたって聞きました。今回は、4月に発売した後にもキャンペーンに広島、山口、そして九州の方にも行きました。その時に現地のラジオ局にもだしていただいてきました。4月に結構、集中的にやって、5月もそれを続けたので結果につながったと思います」
(続く)
◆竹川美子(たけがわ・みこ)1979年(昭54)1月6日、広島県生まれ。91年(平3)NHKのど自慢・広島江田島町大会に出場し優勝。チャンピオン獲得。テレビ番組で作曲家・叶弦大氏と出会って97年から師事。98年から静岡・伊豆長岡で内弟子生活。03年に「江釣子のおんな」でデビューし、20万枚のヒット。日本レコード大賞・日本作曲家協会奨励賞など受賞多数。夫は演歌歌手六本木ヒロシ(46)。エフエム伊豆「竹川美子のドレ美子ソラシド」(水曜午後8時30分)のパーソナリティー。157センチ。血液型AB。