
フジテレビは6日、元タレント中居正広氏(52)をめぐる女性問題に端を発した「フジテレビ問題」をめぐる検証特番「検証 フジテレビ問題 ~反省と再生・改革~」(日曜午前10時)を放送した。
Aさんの事案が23年6月2日に発生。その2カ月後の同年8月に事案を共有した元社長の港浩一氏はその後も中居氏出演番組を継続させている。VTR出演した港氏は「中居氏の番組を守ろうという気持ちは1つもありませんでした。中居氏の番組を唐突に終わらせるということで、いろいろな臆測を呼ぶということは思いました」と当時を回想。
そして「時期的に10月改編というのはフィックス(確定)されていますし、10月改編(での番組終了)というのは、現実的ではないという判断ですね。そのタイミングでは厳しかった」とした。
23年6月に起きた中居氏よる女性社員への人権侵害事案を検証。同局は女性社員から被害申告を受けながら当事者へのヒアリングを含む事実確認や番組継続、打ち切りの判断について適切な対応ができず、状況を悪化させた。
番組によると「当該事案の『対応』について弊社がどこで判断を誤ったのか、またその一因にもなった組織風土はどのようなものだったのかについて、さまざまな証言をもとに検証しております。また、再生・改革の取り組みの進捗(しんちょく)についても現場の取材を通してお伝えします」としている。
出演者は同社の清水賢治社長、宮司愛海アナ、木村拓也アナ。ゲストはノンフィクションライター石戸諭氏、オウルズコンサルティンググループ執行役員の矢守亜夕美氏。スタッフはフジテレビ問題検証チーム、制作著作はフジテレビ。
同時間帯に放送予定だった「かのサンド」(同10時)「ミラモンGOLD」(同11時15分)は休止となり、翌週放送予定。