
お笑いタレントの東野幸治(57)が28日、MCを務めるABCテレビの生放送の情報番組「教えて! ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に出演。コンプライアンス違反があったとして無期限で芸能活動休止を発表したTOKIO国分太一をめぐる事態に言及した。
番組ではフジテレビの一連の問題を受け、今後、各テレビ局のガバナンスはどうなっていくのかをテーマにした。
東野はテレビ業界のコンプライアンス(法令順守)について「急に去年ぐらいからダダダッと来ましたよね」と前置きし、「国分さんに至っては、結局何があったのかも分からない」と率直な感想を漏らした。
日本テレビの福田博之社長は国分が出演する番組「ザ!鉄腕!DASH!!」を降板すると発表。過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あったとしたが、問題行為の詳細について「プライバシー等の観点から配慮すべき点が多く、説明を控える」とした。
東野は「言えないということも分かるけど、あまりも分からなすぎて。それどうなの? 正直なところです」と話した。
弁護士で中大法科大学院教授の野村修也氏はフジテレビ問題の「ガバナンス不全」を教訓にした日本テレビは「社長は知ったとたんにすぐに対応した。教訓にして、失敗しないようにした」と解説した。「ただ疑問点はいっぱい出てくる」とし、「イッキにこういう文化に変わっていく中で、過去のことを掘り起こしていくこと自体が、その当時は許されていたのではないか? そこまで一般の上場企業はやっているかと言えば、そうでもなさそうな部分もあるので、逆ブレしている感もある」と指摘した。