お笑い芸人、ひょうろく（37）がNHK大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」で好演している。
えなりかずき演じる松前家当主松前道廣の弟で江戸家老、松前廣年役。TBS系「水曜日のダウンタウン」などでドッキリにかけられる姿が話題となっただけにオファー当初は疑ったが現場には田沼意次役の渡辺謙らがおり「謙さんが僕のために動くことはない。これは本当だ」と腹をくくった。
まばたきをしないなど、細部にこだわる周囲の姿を目にし「演じる上で自分が何を分かっていなかったか、ということが分かった」。えなりや伊藤淳史からは優しく助言を受け「言葉のイントネーションとかをずっと教えてくれた」。えなりとは食事にも向かい「帰りにタクシー代とかもいただいちゃって…」と感謝した。福原遥との演技では手を握られる場面もあり「あの時だけ（役の）廣年が消えていたかも」と笑い「すごく色っぽい演技で。本当にドキドキしちゃいました」と正直に語った。
演技の実力は評価されており、芸人仕事をしのぐ勢いという。昔の芸風などから「人が変わった」とネット上などで指摘されることもあるが「よく聞かれます。若い時の『もっとこうしたい』というのがかなわなくなってきて、諦めの気持ちからこういう感じになってきたのかな」と分析。今後も地上波ドラマなどに出演予定で「これからもいただいたお仕事に一生懸命に挑戦してみたい。少しでも僕の名前が出れば、さらば青春の光さんだったり、何もない時にずっと誘ってくださっていた方々へのお返しにもなるかなと思っています」と力を込めた。【松尾幸之介】
◆ひょうろく 1987年（昭62）7月7日生まれ、鹿児島県出身。本名白澤直樹。12年に高校の同級生に誘われて脱サラし、ジュウジマル結成。M－1グランプリ2019で3回戦進出も20年解散。同年あたりからさらば青春の光YouTubeチャンネルに出演するようになる。22年10月の「水曜日のダウンタウン」でバイきんぐ小峠英二の代役として出演し話題に。以降、企画への登場回数が増え、他バラエティーやドラマ出演も増える。
