
フジテレビ系列の関西テレビ(大阪市)は19日、株主総会を開き、その後の取締役会で福井澄郎会長兼社長(77)が退任し、後任の社長に岡宏幸取締役(56)、会長に、関西テレビ出身でテレビ愛媛の尾谷牧夫社長(67)が就任する人事を正式に決定した。6月19日付。
24年度の個別決算では、放送収入としては、前期比約3億円の減収となっており、同局の営業局は「要因としては、フジテレビの問題を理由とし、出稿に至らなかったものがある」と分析していた。
元タレントの中居正広氏による性加害問題を受け、社長だった大多亮・元フジテレビ専務取締役(66)が4月に辞任した。
フジテレビは同社の港浩一前社長と、大多亮元専務を提訴する方針。元タレントの中居正広氏とフジ元女性アナウンサーをめぐる一連の問題で、事案が起きた当時に対処に当たった経営陣の法的責任を追及することを決めた。
大阪市内で定例会見を行った岡新社長は「いまのところ、売り上げのマイナスの大多前社長との因果関係は見つけにくい。提訴することはない」と述べた。